隣で別れ話が始まったからと言って、それが私のせいではない。

与えられた場は、私にふさわしい。

いろいろなイヤな思いをすることもあるけれど、それに流される必要はない。



先日、所用があり、一人都内に出かけました。
帰り道で喉が渇いて、日本橋のたもとにあるスタバに入りました。

このスタバは小さくて、席が少ないのですが、ラッキーなことに、カウンターに数席と、テーブル席が1つ空いていました。

カウンターで行き交う車や人を見るのもいいですが、ふと、テーブル席にジャケットを置き、おきまりのコーヒーを頼んで座ったところ、お隣は、別れ話で険悪なムードでした…

あ…
なぜ、気づかなかったのか…

そして、カウンター席の方は、和服姿の上品な女性が1つの席に座ったところでした…

なんでカウンターを選ばなかったのか…
どうして、日本橋まで来て、痴話喧嘩を聞かなくてはならないのか…(もちろん、聞けなどと言われていませんが)

「どうして、オレからの電話やメールを無視して出かけてたんだよ!」

「…」

「オレの気持ちや心遣いをわからないわけ?」

「…」

よほど、二人の発してるオーラをわからないわけ?と聞いてみようかと思いましたが、やめておきました。

そして、思えば、今日は座れるはずの電車に座れなかったなぁ…とか、乗り換えた電車では座れたけれど、立った時、つり革に頭をコーンとぶつけて恥ずかしかったなぁ…とか、ネガティヴな出来事が頭に浮かんで消えなくなりました。

と、隣をみると、形勢逆転で、彼女が彼を責めていました。

「なんで、あの飲み会で、ワインをおごる必要があったの?」

「…」

「私が、一人で出かけずにはいられなかったのよ。そうされると、淋しくなるのが私なの!」

「…」

隣の二人は、とても真剣です。
きっと、人生に大きな影響がある決断になるでしょう。
私が茶化して書くのは不謹慎ですね。

けれど、「私」、そしてこのブログの読者の皆さんには、二人の関係がどうなるかは、問題ではありません。

人様の別れ話で、なんで私がネガティヴな出来事に追い込まれなくてはならないのか、と気づいた時、不謹慎ですが、状況そのものが、バカらしくて、笑いそうになってしまいました。

クラスでも、本質的に同じようなことが起こります。

誰かと誰かのケンカ、あるいは誰か一人が自分の問題で不機嫌になっている時、それに周りが流されてしまうことが、よくあります。

そんな時、当事者と関係者と、そして周りの人というのをハッキリと分けないと話が混乱します。

そこで、一緒になって怒る人や、影響を受ける人というのは、感受性が強く、言ってみれば、「いい人」でもあります。

が、必要以上に感情的になることは、無責任でもあります。

私が、隣のカップルの影響で、ネガティヴになり、その感情は、うまく処理しないと、妻なのか、職場の誰かなのか、子ども達なのか、誰かに向かいます。

隣は隣、私は私。
なんで、こんなことに!?と思うけど、大したことではないのです。

さて、気になる隣の二人ですが、私がスタバを出る頃には、彼の方が折れて、謝る雰囲気でした。

「さぁ、ご飯食べに行く?」

「なんで、そんなに焦るの?」

まだ空気は固く、発するオーラは重かったけれど、かなり柔らかいものになったようです。

ふと顔をあげれば、和服姿の上品な女性もいなくなり、おじいちゃんとサラリーマン風の男性でカウンターは埋まっていました。

誰の横に座ろうと、イヤなことはあるし、良いこともある。

与えられた場に、いちいち流されないことも大切です。

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