何だか、うまくいかない。
どうも、納得がいかない。
そんな時は、そもそも、何のためだったかを考える。
クラスで何かを始めた時、全てがうまくいくとは限りません。
例えば、宿題を始めたとします。
多くの場合、宿題が増えると、子どもは嫌がり、お母さん方は喜びます。
私は、勤めている学校で広報もしているので、いろいろなお母さん方に質問をされるのですが、宿題の有無、量についての質問は、意外と多いのです。
そんな実態も踏まえて、宿題を始めたり、増やしたりすることは、実は、うまくいかなくなることも多いのです。
なぜなら、そもそも、宿題の目的がお母さん方の評価を得るためだとしたら、それでは子どもは納得がいかないし、真に必要な課題を練習することになりません。
ご家庭の例にするならば、例えば、塾に行かせる、家でこんな問題をさせる、習い事を増やす、減らす、などなど、やってはみたけれど、何だかうまくいかなかったり、どうも納得がいかなかったりすることがあると思います。
そういう時は、その「塾」、「問題」、「習い事」について考える前に、そもそも、何のためだったかを考えることが大切です。
例えば、やり方のわかっている計算練習などは、数をこなすことが重要です。
であるならば、宿題という形で、演習量を増やすこともいいでしょう。
しかし、やり方のわかっていない問題を、家で数こなせ、というのは、宿題という形をとらない方がいいと私は思います。
こんなことも、できないのか…
これぐらいは、できてほしいのに…
そういう本音がもれてくるのは、人間として当たり前のことですが、目的をもう一度、考えてみましょう。
その目的のために、今、できること、修正することがあるなら、目をそちらに向けましょう。
やっている当事者・人間(やらせている自分)に向けると、できていないことが気になります。
大事なことは、そもそもの目的です。