根も葉もない噂をされたら、こうしよう。
まず、黙っている。
そして、誰かに直球で聞かれたら、落ち着いて、ゆっくりした言葉で答える。
かつて、こんな楽しい(!?)ことがありました。
「先生、大変でしたね〜」
あるお母さんに同情されたのです。
「はぁ…何がですか?」
聞いてみると、
・私は地方の旧家の出身
・私が幼い頃に両親が相次いで病に倒れ、早くに1人になった。
・しかし、家に資産があり、私立一筋で生活できた。
いやいや〜
聞いてビックリでした。
もう、大笑いです。
どこでどうなったのか、怖さどころか、笑いしかありませんでした。
私は東京生まれの東京育ちです。
が、青木の家は、そもそも香川の三本松というところにあり、祖父が初めてサラリーマンになったことから、転勤族で、あちこち動き、父と母は東京で出会ったということです。
そして、両親は、まだ健在で、ありがたいことに、たいしてクスリも飲まずに、特に父は現役で働いています。
最後に、実家に資産が…
あって欲しいものです。
まぁ、資産とは、お金や土地、株券だけとは限りませんよね。
青木家は、もともと愛媛県にいた半農半士だったようですが、戦国時代の終わりに破れて、香川に移ってきたそうです。
そういうルーツがはっきりしているところも資産といえば資産です。
今度、田舎に帰った時は、納屋の裏でも掘ってみようかと思っています。
この手の話は、荒唐無稽すぎるし、仮にそうだとしても、死んだことになった両親は別として、そんなに嫌な気持ちにもなりませんが、たいていの場合、根も葉もない噂というのは、言われると傷つくものです。
そんな時、大慌てで聞かれてもいないのに、否定して回ったり、別の噂を流そうとしたりすると、その慌てた様子に、周りの人たちは疑いの目を向けます。
あえて直球で聞いてくる人が来るまで、待ちましょう。
そして、ここが大切なのですが、落ち着いて、ゆっくりした言葉で答えることです。
ちょっと笑ってしまうぐらいでいいのです。
噂は、所詮、噂です。
嘘でも、本当でも、本人以外には関係ありません。
事実うんぬん以上に、その人の安定感に、周りは影響されます。
それにしても、どこをどうしたら、そんな話になるのでしょうか…
本当にわかりませんが、噂とは、そういうものなのでしょうね。