明日まで吉祥寺のキラリナで、ポイント10倍!
行くのがトクか、行かないのがトクか。
「期間限定」という言葉で急かされる危うさ
「旬」という言葉で良さを活かすことの大切さ
子どもを動かそうとするのなら、損することをチラつかせて急かすより、良さを活かすために励ましたい。
今日、表参道に用があり、井の頭線に乗りました。
すると、吉祥寺駅に着くや、キラリナ・ポイント10倍の案内が、いろいろなところに貼ってありました。
ポイント10倍というのは、なかなかのものです。
345円のドリップコーヒーが、1割引と聞くと、行ってみようかな、どころか、行かないとソンだ、という気持ちになるのは、私だけかもしれません…
確かに、どうせ吉祥寺のスタバに入るのなら、キラリナで入れば、トクですね。
でも、ポイント10倍のポスターを見たことで、大して行きたくもなかったスタバに行きたくなった気がしたなら、311円のソンになります。
もちろん、ポスターをきっかけにキラリナに行き、スタバなり、お店なりで、思いもよらなかったいい時間を持てるかもしれません。
だから、単純にソンだとは言えませんが、「期間限定」という言葉には要注意だと、私は考えています。
「期間限定」という言葉で、「今、行動しないと、ソンしますよ」と、急かされているように感じるのです。
一方で、「旬」と聞くと、ずいぶん印象がいいと私は感じます。
食べ物に代表されますが、何かの良さが一番、引き出されるいい時期、というものがあります。
旬のものを体に入れるのは、本当にいいことだそうですね。
子どもの育ちにも、「旬」はあります。
乳児期には乳児期の、幼児期には幼児期の、そして低学年には、中学年には…
と、「良い時期」というものがあります。
「旬」を大切にして生きる毎日に、なんとなく憧れてしまう私ですが、子どもに何かを要求する時、させる時は、「期間限定」でソンしないように、と急かさず、「旬」を活かすと、体にいい、という方向で行きたいものです。
もちろん、毎日の生活は、そんなに生易しいものではありません。
「今、やらないと、大変なことになるよ!」
という急かしを越えて、脅しだって、時には必要でしょう。
が、急かされて、脅かされてばかりでは、子どもの心が落ち着きません。
10日に1回ぐらい、お子さんの「旬」に目を向けて、励ましてくだされば、もう、それでいいのです。