ココ・シャネルに学ぶ子育て…「教育とは、上級者になるほど、引き算である」

ファッションとは、上級者になるほど、引き算である。(ココ・シャネル)

ならば…

教育とは、上級者になるほど、引き算である。(青木洋介)

 

 

私は洋服が好きなので、ちょっと時間が空くと、お店をブラブラと見てしまいます。

そして、あれがなかった、これを足したらいいのでは?と、買わなくていいのに買ってしまうのです。

 

さらに、せっかく買ったのだから!と、今日買ったコレに、この間買ったアレを合わせてみよう、そして、あんなのもあったな…とやっているうちに、鏡の前に現れるのは、ハデさと見栄のかたまりです。

 

メンズファッションの場合、ある程度のルールがありますし、日本のビジネスマナーだけでコーディネートすると、何の面白みもなくなります。

 

そこで、何かしよう、と思うと、つい、足してしまうのです。

 

例えば、ネクタイが妙に派手になり、ネクタイが歩いてきたみたいになります。

あるいは、ちょっと上級者を気取り、ポケットチーフを入れたまではいいのです。

そして、柄が多少、ハデでもいいのですが、パーティーでもないのに、華やかに胸ポケットから出しすぎてしまいます。

 

ココ・シャネルは、

「ファッションとは、上級者になるほど、引き算である]

と言ったそうですが、本当にそうだと思います。

 

スタイリッシュであろうとし、盛ってしまうのではなく、引いていく。

それは、私が提唱してきた、「言葉を減らす子育て」に通じるな、と思いました。

 

言葉を減らす、何かしてあげることを減らすことは、サボりだ!

と批判されることも多いです。

 

特に、教師という仕事をしていると、いつまでに、どんな力を子どもにつけたか、伸ばしたか、という点で評価されるのです。

それは当然だと思います。

仕方のないことです。

 

が、私が訴えたいことは、その人、そのものにすでに良さが宿っている、ということなのです。

 

そして、その良さは、いろいろな経験を経て、自然と発揮されてしまうのだ、ということです。

 

いくら肥料が必要でも、あげすぎれば、苗は弱ります。

時には枯れます。

 

いくらおしゃれに敏感でも、盛りすぎれば、見ていて疲れます。

 

いくら子育てに熱心でも、手と言葉をかけすぎれば、子どもは、自分らしく伸びようということを諦めます。

 

ある2年生のクラスを担任していた時、1年近くお付き合いした3学期には、私が一言も発することなく、一人一人が課題に取り組み、丸付けをし、私がチェックして必要な直しをし…ということがありました。

 

先生が熱く語ったり、子どもがワイワイ意見を交わしたり、という授業も素晴らしいですが、その時間に自分のすべきことを子ども自身がわかっていて、誰に言われるでもなく、真剣に取り組んで、授業が終わったら、外に元気に駆け出していく…

 

そういうシンプルな時間だって、子どもには意味があるのです。

2年生だって、自分のすべきことに、自分で取り組む力を発揮することができます。

 

もちろん、私自身、たくさん失敗をしてきましたし、しているし、これからもするでしょう。

 

そこは、引き算じゃなくて、足さないと!

という時に、謝って引いてしまったこともあります。

 

ただ、その子本来の良さを当たり前のこととして考えているのか、その子には何かを足さないと良いところはないのか、どちらをベースに考えるのかは、同じ言葉をかけても、教材を与えても、活動をさせても、ずいぶん、違ったものになります。

 

「教育とは、上級者になるほど、引き算である」(青木洋介)

ならば、まずは、言葉を減らしてみませんか?

言いたくなることを、グッとこらえて、思いもよらない子どもの良さに気づいた時、こらえてよかった!と、温かい気持ちになることができます。

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