「こんなに送り迎えしていいんでしょうか…」いいんです!好きなだけどうぞ。

自分でなにかをできるようになるために、早く手放そうとする必要はない。

子どもが自分で立とうとし始めた時に、つかんではいけない。

 

 

私の勤める小学校は、電車やバスで通学する子が多いため、特に入学直後の数か月は、ご家庭の方に送り迎えをお願いしています。

 

子ども自身が疲れてしまうこともありますし、電車やバスの使い方、マナーも教えていただくためです。

 

この話をすると、お仕事のある方などは、

「あ~どうしよう、おばあちゃんもおじいちゃんも遠いんですよね…」

と、悩まれる方も多い反面、

 

「あ~よかった。送り迎えして、いいんですね。安心しました」

と、おっしゃる方も多いのです。

 

お子さんの送り迎えをし続けることは、子離れができていないこと、子どもが自分の力で何かをするのを遠ざけること、という、ある種の強迫観念とでも言えそうな、強い心配なのですね。

 

そこで、私たちが送り迎えをお願いし、いつまででも、送り迎えしてください、とお話すると、目から鱗が落ちた、というご様子なのです。

 

逆に、問題なのは、もう、子どもが自分でやりたい、やってみたい、という時に、

「まだ、お母さんがいた方がいい?」

と、子どもの襟をコッソリつかむようなことです。

 

子どもがやってみて、うまくいかなかったら、そこで考えましょう。

やってみた、いや、やろうとしてみたこと、そのものが素晴らしいのです。

 

やってみた結果は、むしろ、悪い方がいいのかもしれません。

妙に初めからうまくいって、天狗になってしまうよりも、やってみてダメだった、思った通りにはいかなかった、という経験の方が価値があるぐらいです。

 

お子さんを自立させることは、子育て、教育のとても大事な目標です。

だからといって、早くさせよう、早くさせようと、焦る必要はありません。

 

真の自立は、甘えや依存も含むのです。

子どもが自立していくことは、大人の存在価値がなくなることではありません。

寂しいけれど、必ず巣立っていくのです。

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