いいところを探すのは、いい。
嫌なこと、心配なことを無くすために、何かをするのは、後悔のもと。
昨日の東京も、本当にいい天気でした。
初夏らしい快晴!
少々、暑すぎた感はありましたが、気持ちがスカッとする一日でした。
朝起きて家を出て、青空の下、駅に向かうのは、本当にいい気持ちです。
私にとって、最高の時間の一つです。
が、雨の日もあれば、曇りの日もあります。
日本で一番、晴天率が高いのは香川県だそうです(岡山県という話もあるようですが、いずれにせよ、瀬戸内式気候は、雨が少なく晴れが多いので、細かい統計上の正誤はご容赦ください)
私は東京生まれの東京育ちですが、青木家は、もともと香川県の東部で、子どもの頃は、毎年、1ヶ月ほど滞在していました。
確かに晴ればかりで、毎日のように砂浜に釣りに出かけたものですが、それでも雨の日もありました。曇って、肌寒い日だってありました。
瀬戸内式気候は雨が少ないので、香川県ではため池が多いことは有名です。
釣りが好きだった私は、絶対に近づくな!と皆に口々に言われたものですが、そうは言っても、雨だって降ります。
晴れが多いと言ったって、雨の日が続くこともあるのです。
さて、話が変わりますが、かつて中学受験の相談を受けた時、あるお母さんに、こう言われたことがあります。
「中学生という思春期真っ只中は、何があるかわからない。だから少しでも偏差値の高い学校に入れたい。そうすれば、イジメもケンカもないだろうから…」
私は本当に驚愕しました。
かつて流行ったドラマ、スクールウォーズのような、昔の荒れた学校の時代ならいざ知らず、学力の高低でトラブルの有無が変わるなど、私には信じられませんでした。
いろいろな人から聞いた話をまとめれば、ともすると、偏差値の高い学校は、頭が良く、お金も持っている子が多いため、むしろトラブルがヒドイのではないかと思ったぐらいです。
まぁ、偏差値の高い低いで、トラブルの有無は決まらないということだけは、間違いありません。
「じゃあ、どうやって学校を探せばいいんですか!?」
そのポイントは…
トラブルがあっても、それを一緒に考えてくれるかどうか。
我が子が、その学校で壁にぶつかっても、それを成長の糧にできたと思えるかどうか。
結局、
その学校が大事にしている考え方を気にいるかどうか、という、当たり前のことなのです。
トラブルの無い環境、状態を求めることは、雨のないところを探すのと同じです。
抜けるような青い空を求めて沖縄に行っても台風は来るし、晴れの日が一番多い香川に行っても雨は降る。
そうではなくて、沖縄なり香川なりの名産や歴史などを楽しもうとして行くのなら、大雨続きでも、満足できます。
どんな学校も、塾も、習い事も、環境も、どんな友達も、先生も、親戚も、いいところもあれば、嫌なところもあります。
雨を避けようとすると、必ず雨に遭います。
その雨さえも、気に入れば、それは最高ですが、まぁ、そこまでは言いません。
嫌なところもあるけれど、こんなところが大好きだから、この学校、この塾、この友達、この先生…
そういう心のクセをつけることが、心の中に晴れの日を増やすことになるのです。