同じことを繰り返す時は、要注意。
実は、その逆がホンネかもしれない。
かつてのクラスで、
「先生、間違えてもいいんだよね。間違えてもいいんだよね」
と、何度も言われたことがあります。
そうです。
たくさん、間違えていいんです。
ところが、私はその子との会話に、妙な引っかかりを感じていました。
要は、間違えることが不安で、不安で仕方ないんですね。
それは、当たり前です。
私だって、間違えることは不安です。
が、あまりに不安だと、素直に不安だと言えなくなります。
そう考えてみると、
「私、あの子を大好きなんだ〜」
と、しつこく言ってくる時は、実は、内心、不満を抱えていることがあると気づくようになりました。
大好きなら、一度、言えばいいのです。
もちろん、大好きなら、何度も話題にのぼるのが当然なのですが、大好きだよ、大好きだよ、と繰り返すのは不自然なのです。
本当に大好きなら、もっと自然に、その子の話題が増えるものです。
心の奥で湧き出してくる不満や不安、怒りを隠したい時、かえって逆をしつこく言ってしまうのですね。
新学期です。
嬉しさや楽しさもあるでしょうが、精神的には疲れやすい時期です。
お子さんの言葉の奥にあるホンネに思いをいたしたいものです。