もうすぐ新学期。
進級や進学、新入学で、お子さんも新しいステージに進みます。
その結果、今まであんなに心配していたことが、アッサリ無くなってしまうこともある。
けれど、やっぱり変わらないこともある。
私が低学年の担任をしていた時に、たまに伺った話です。
「先生、もう小学校に上がれば、こんな問題は起きないと思っていました。なのに、まだ…」
小学校に上がれば…
二年生になれば…
上級生になれば…
きっと、この悩みからは解放され…
る、とは限らないようです。
どんな悩みか、にも、よりますね。
子どもの成長を待っていれば、自然と解決するような悩みなら、多少、人より遅くても、いずれは解決するでしょう。
例えば、計算がどうにも苦手、足し算をすると、どうしても指を使いたがる、としても、3年生、4年生ともなれば、ある程度は解決しているものです。
また、時間が解決しない、練習しても解決しない問題もあります。
だとすると、それは、問題ではありません。
問題ではなく、特徴なのです。
人と違うこと、人より遅いこと、人より劣っている(と、感じること)を、無くすのではなく、活かす方向で考えるタイミングがきた、ということです。
あるお母さんが、卒業式の後、私のところにわざわざ来てくださり、伺った話です。
「先生、だんだん、手をかけられ無くなるのが、寂しいですよ。こんなにアレコレやってあげたのに、最後は、結局、嫁のものなんですからね〜」
と、大笑いして、お別れしました。
男の子は、最終的にはお母さんに優しいので、おそらく嫁のものにはならないでしょうが、悩むこと、手を焼くことが無くなるのは、寂しいようです。
でも、そんなことを、悩んでいる最中に思えるわけもありません。
それも、ある時期が来るのを待つことが大切です。