今、私たちは、お子さんは、何を持っているだろう…
子どもでも、もうすでに持っているものがある。
お子さんの将来のために、今、何ができるか。
親として、教師として、大人として、何ができるか。
考え過ぎると、今、ないものばかりを考えてしまう。
子どもでも、もうすでに持っているものがある。
「この子に読解力は、どうつければいいですか?」
「自分の気持ちをキチンと表現できるようにしたいのです」
「もう、算数がマズいことになってます…」
などなど、お母さん方から受ける相談は、学力上のことであれ、人間関係上のことであれ、今、困っていることのものです。
当たり前ですよね。
困っていなければ、相談なんてする必要がないのです。
お母さん方は、お子さんのことを真剣に考えて、今、できること、しておかなければならないことに一生懸命です。
素晴らしいと思います。
頭が下がるなぁ、と思うことがたくさんあります。
確かに、今、そのことはお母さんにとって、困っていることです。欠けていること、劣っている(と感じる)ことです。
そう思われるから、そうなのでしょう。
でも、話をじっくり聞いていくと、その解決の糸口は、すでにお子さんが持っていることも多いのです。
あるお母さんからは、読解力の相談を受けました。
よくよく話を聞いていくと、4年後の中学受験が漠然と心配だったのです。
彼は、2年生と考えれば、十分に文書を読み取る力があると私は感じていました。
何より、本が好きなのです。
なのに、お母さんから読解力の相談を受けた。
聞いていくと、中学受験の時に、求められる答えを書けるか、ということが心配だったのです。
確かに彼は、少し人とは違った角度で感じ取るところがありました。
が、それも魅力の一つです。
少なくとも、他人に攻撃的であったり、下品だったりしていた訳ではありません。
中学受験のテクニックは、少し先送りした方がいいでしょう。
もしくは、お母さんの安心のため、と割り切って、塾に行ってしまうか、です。
読書の時間に見た彼の様子は、「今」、すでに彼が持っている素晴らしいところです。
いずれ、それが生きて、受験対策にもつながるでしょう。
確かに、お母さんから見れば、欠けていることが気になると思います。
それは、当然のことで、それを出発点として、逆に今、すでに持っているところを探すと、思いもよらない解決策が見つかります。