モジモジくん、モジモジちゃんにイライラしているお母さん!
一言でも、気持ちを相手に伝えられたら、お赤飯を炊きましょう。
お母さん方から話を伺っていて、結構多いのが、自分の気持ちを相手に伝えられない、モジモジくん、モジモジちゃんのお子さんについての悩みです。
「私、何かあったら、黙ってられないんです!いけないとはわかっているけど、怒鳴り込むなんて、楽なことなんです。そんな私の子なのに、なんで、イヤの一言さえ言えないんでしょう…全くわからないし、イライラしますね!」
こういうお母さんの場合、逆に子どもは引っ込み思案で、相手にモノが言えないことが、よくあると感じます。
ちなみに、そういう子は、中学なのか、高校なのか、はたまた結婚後か、いずれかのタイミングで、お母さんばりに、ガンガン言える子になっている可能性が高いのですが、まぁ、先の話は置いておいて、今のことを考えましょう。
私自身は、相手にモノが言えないタチでした。今でも、まだあります。大事な時こそ、気を遣って言えないのです。
ここで、私はあえて、気を遣ってと書きました。
何に気を遣ったのか…
それは、自分が嫌われない、否定されないことに気を遣ったのです。
こんなこと、言われたら傷つくだろうから、言わなかったんだ〜
それって、ウソですよね。
こんなこと、言っちゃって、相手やみんなから嫌われたくないこら、言えなかったんだ〜
というのが、本当のところですよね。
少なくとも、私はそうです。
それぐらい、嫌われる、否定されることへの恐怖感は強いのですね。
そんなモジモジくん、モジモジちゃんなら、たとえどんな一言でも、何か言えただけで、お赤飯を炊いてお祝いするぐらいでいいのです。
子ども本人が、
「え?そこまでのこと?」
と、キョトンとするぐらい、オーバーでいいのです。
一言を何とか伝える。
そして、相手からの反応…否定されたり、笑われたりすることも多いはず…を受け止めた。
素晴らしい快挙です!
相手からは、期待通りの回答や反応がなくて当然です。
まず、自分が、自分の意思で、伝えられたことが、自分の心の安定につながるのです。
相手に否定されたり、笑われたりして、傷ついて帰ってきたなら、お子さんの気持ちが鎮まったところを見計らって、
「伝えたこと、そのものが素晴らしい。相手にも相手の都合があるんだから、自分の思い通りにならなくて当たり前。聞いてくれて、ありがとうということだね」
と伝えたいものです。
自分の気持ちを存分に出せることは、結局、人の気持ちを受け容れるスペースを作ることです。
ホンネを自分の中にしまいこんでいると、他人を自分の懐に入れるスペースがありません。
一言でも伝えられたら、お赤飯。
今週のキーワードにしてみてください。
あ、あと、今週は、今日でおしまいですが…