あいさつは大事。
でも、できなくてもいい。
ブスッとしていて、何が悪い!?
あいさつは人間関係の基本です。
気持ちよくあいさつしてくれる人と出会うと、とてもいい気分になれます。
一方で、にこやかで、ハキハキしているのに、妙に心に引っかかっるあいさつをする人もいます。特にそれは、子どもや若い人です。
なんと言うか、芝居がかっているというか、不自然な印象を受けるのです。
それでも、自分から声をかけるべきだ!
むしろ、それで、いいんだ!
というのも、理解できます。
わかっています。
でも、私は、そこに居心地の悪さを感じます。
率直に言うと、私のクラスの子どもたちには、そうなってほしくないな、と思います。
「そんな!先生の好みを押し付けないでください!あいさつは基本です。演技でも何でも、明るく、にこやかに、は大事じゃありませんか?」
おっしゃる通り!
全く、何の反論もできません。
その通り!
ある時、校門の近くで、下校しようとしている6年生の群れに遭遇しました。
私が、
「さよなら」
と声をかけると、もちろん、ほとんどの子が、さよなら、と返してきます。
が、ある男の子は、私のことを伏し目がちに見て、あえて目線を外しました。
これは、普通に考えれば、失礼なことですよね。
先生に対して、とか、目上・目下の問題でなく、されたらイヤな気持ちになります。
でも、彼は、私に目線を送ったのです。
心の中では、さよならと確かに言ったのです。
世の中の99パーセントの人が、彼のあいさつのできなさをネガティヴにとらえたとしても、私は彼の心の中で、湧き上がったあいさつの気持ちを認めたいと思います。
そういう先生もいて、表面上でも、あいさつを求める先生もいて、バランスが取れているんでしょうね。