やってみることの大切さ。
やれただけで、素晴らしい。
お子さんの積極さを引き出すためには、どんなにちいさなことでも、やってみたことを認める。
「こうしてみよう」
と、声をかけても、岩のようになって、取り組まない子も多くいます。
私自身にも、そういうところがあります。
まず、具体的にどうやっていいのか、わからない…
そこで、ああして、こうして、と手順を教えます。
でも、やらない。
次は、やってみせます。
やるところを実際に見せます。
これで、ちょっとは気が緩みます。
そして、最後に手を取って、一緒にやります。
ここで、気を緩めてはいけません!
少しの間、やっているところを見ていて、やってみたこと、そのものを認める言葉かけが必要です。
しつこくやらないタイプの子は、やってみてできなかったらイヤ、できない自分を見たくない、という繊細な子という見方もしてみると、対応が変わってきます。
「え?ここまでしなくちゃならないの!?」
そう思って当然です。
が、初めだけです。
こういうタイプの子は、安心して、やり方を理解すると、ドンドンできて、手がかからないこともたくさんあります。
「はぁ、なんでこの子は、こんなにやらないんだろう…」
そう思われたなら、何か一つでも、やれたことを認めてみてください。
「よーし!3分間、机に座れた!」
というところからでも、実行できたこと、それ自体が素晴らしいのです。
そして、その時に他の子のことを考えると、子どもは敏感に感じ取って、またやらなくなります。
「もう、なんでこの子はダメなの?他の子はできてるのに…ウチは他よりダメだわ」
比較したくなるのは自然なことですが、これがにじむとお子さんは、「あえて」やらなくなりがちです。
お子さんだけを見て、できたことを認めていただきたいな、と思います。