まず、気づいてもらう。
直せなくてもいいし、急に改善したり、変わったりなんてしなくてもいい。
お母さん、お子さんに、本当に気にしていることを伝えていますか?
お母さん、お子さんは、誰に対して、どんなことを不満に思っていますか?
まず、気づいてもらうことが、スタート。
昨日は、私立小学校の広報担当が集まる会があり、有楽町に出かけました。
その時に乗った地下鉄で、カップルの隣に座ったのですが、二人で仲睦まじく眠っていて、彼氏の足がどんどん広がって、私の足を押してくるようになってしまいました。
私が足を引くと、ハッと少しは覚醒したか、今度は足を組み、通路をかなり塞ぐことになりました。
駅に着くたび、迷惑そうに通る人、通る人に見られていた彼ですが、本人も、彼女も全く気づかず、穏やかな眠りを満喫し、銀座駅で、さらにベタベタと降りていきました。
こういう時に、イラっとくるのは、
「あなたが、迷惑かけているのに気づいてないよね?」
という気持ちがあるからだと思うのです。
他人の足が自分に当たるのは、確かに気持ちのいいものではありませんが、満員電車で足を踏まれ、痛い思いをしても、
「あ!すみません!」
とすぐに言われれば、許せる気持ちになることを思えば、キーになっているのは、
「気づいているか、否か」
です。
そういえば、先日、スタバで並んでいると、キャーキャー言いながら、若い女性が3人入ってきて、そのまま私とその前の人を無視して、レジに並び、しかも、一人一人バラバラに注文していたことがありました。
これも、結構、イラっとしました。
了見の狭い私で、お恥ずかしいですが、この時、杖をついたおばあちゃんが、やっとのことでスタバにたどり着いた雰囲気で、
「すみませんね〜」
と言われれば、気持ちよく譲ったとも思います。
おばあちゃんでなくても、割り込んだことに気づいて、
「あっ!すみません!」
とだけ、言ってもらえれば、イライラもしなかったかもしれません。
あんまり、私のイライラ経験ばかり書くと、結局、私の幅の狭さを世に知らしめるだけになるので、こんなところにしておきますが、まずは、
「知ってもらいたい」
ということが大事だと思うのです。
あなたの足が、私に当たったことは許すし、
伸ばした足が人に当たっていたことも許すし、
私の前に割り込んだことも許します。
私の気持ちを、知ってさえくれれば…
ということで、お子さんに対しても、また、お子さんの気持ちを鎮める時も、気持ちを相手に知ってもらう、ということがスタートなのです。
お母さんとしては、お子さんにまず、本音を伝える、ということが大事です。
いつも、言えているならいいのです。
が、意外と我慢して、伝えないでイライラしているという方もいらっしゃると思います。
また、お子さんが何か困っていたら、特に対人関係なら、相手や先生に、伝えてみよう、ということがスタートです。
でもさ、いくら言っても変わらないんだもん!
確かにそうかもしれません。
それでも、本音を伝えることは、次のステージに進むために、どうしても避けられないのです。
いくら相手に伝えても気持ちがスッキリしないなら、本音を言えていないか、本当にイライラしている相手は別人かもしれない、ということを考えてみると、事態が変わることがあります。
本音を伝える…
言葉にすれば、簡単なことですが、実際には、けっこう心のハードルの高いことです。
頭の片隅に置いてもらえると嬉しいです。