お子さんに、こうなって欲しい、これを与えたいと思うのに、なかなかうまくいかないことって、実は叶ったら怖いことなのかもしれません。
まさか!
本当に欲しいものを手に入れて、したいことをするって、怖いことだったんだ…
だとしたら、こうなっていい、これを手に入れていいと自分で認めることが第一歩。
先日、職場の同僚と食事に行き、おしゃべりをしていました。
そこで親しい友達はどんな人か、という話になり、ハタと気付いたことがあります。
私って、誰かと仲良くしたいと心から思っているのに、仲良くなるのが怖かったんだ!
ということです。
私は、人付き合いが上手な方ではありません。
話を聞くのは好きですし、自分の話もしたいのですが、心を開いて、色々な人とオープンに関わるというのには、どうも苦手意識があります。
この話をすると、多くの人は、まさか、とおっしゃいます。
誰とでもコミュニケーションできそうだよね、と言われることが多い私ですが、演技、という程ではありませんが、相手に合わせ過ぎてしまうところもあります。
何より、自分の感覚として、人付き合いはうまくないなぁ、と思っているのです。
だから、誰かと親しくなりたい、濃い関係を築きたい、といつも考えていて、すると、人と親しくなれるチャンスもやってきます。
ところが、そうなると、どうも居心地が悪いのです。
あんなに、人付き合いを上手くしたい、濃い信頼関係を築きたい、と思っていたのに、なんとなく距離を取りたくなってしまいます。
要は、怖いんですね。
親しくなり、関係が深まるのが怖い。
人付き合いの面倒を背負いたくない…
いや、自分のダメさ加減を知られて、嫌われるのが怖い…
関係を築きたいのですから、素晴らしいチャンスなのに、もったいないことです。
人付き合いにかぎりません。
こうしたい、こうさせたい、これが欲しい、ここに行きたい…
叶ってしまったら怖いのです。
こんなステキな場所に行ったら、浮いている自分が他の人にバレてしまうんじゃないか…
お金持ちになったら、何かの拍子に貧乏に転落し、バカにされるんじゃないか…
こんな高級車を買ったら、みんなに妬まれるんじゃないか…
などなど、叶った後のことを考えて怖がっているのですから、まったく滑稽な話です。
が、クラスで子どもと過ごしていると、先回り、先回りで心配ばかりして、自分の気持ちが重くなったり、トラブルをあえて起こしたりしているように私には思えることが、よくあります。
もう、浮いているのがバレたっていいし、バカにされたっていいし、妬まれたっていいですね。
欲しいものを手に入れ、したいことをし、行きたいところに行く権利と価値が、自分にはあると、自分で認めることがスタートです。
慣れてしまえば、そんなこと、意識もせずにできるようになっている、つまり、イライラや不安は、ずいぶん減っているわけです。