子どもが何かできなかったり、わからなかったりするのは、大人のため。
子どもにできないことや、わからないことがあるおかげで、大人ができることがある。
先日、ある子にこんなことを言われました。
「先生に、この漢字、読ませてあげるね。」
図書室で手持ち無沙汰にしていた彼に、私が絵本でも読めば?と伝えたところ、彼は、ちょっと難しい本を選んで来て、読めない漢字があったら、先生に読ませてあげる、という文脈で、こう言ったのでした。
もちろん、冗談で言ったのです。
お互いに笑った後、これは、意外と深い言葉だなぁ…と思いました。
子どもに何度教えても、これができない、あんなミスを繰り返す…
もちろん、イライラもします。
でも、子どもが生まれながらに、できることだらけなら、大人はきっと寂しくて、つまらないでしょう。
もちろん、程度によりますよね。
それも、当然です。
が、彼の一言は、私が、
「子どもに何か教えたり、できるようにさせたりしたつもりになって、いい気になってないか?」
と、自問する機会になりました。
子どもに限らず、私自身も、大人も、何かができないことやわからないことは、誰かの役に立っているというこもなのかもしれません。
今日は大晦日です。
この一年は、どんな年でしたか?
もしかしたら、思い出したくもないことがあったかもしれません。
が、私たちは、みんなお互いに必要としあっていて、どんな恥ずかしいことも、辛いことも、何かの役には立っているのだと思います。
今年もこのブログを読んでくださり、本当にありがとうございました。
来年も、心を込めて、明るい気持ちで、ブログを書いていきますので、ぜひ読んでくださったら、嬉しいです。
また、お知り合いに、
「こんなブログがあるよ」
などと、ご紹介してくださったら、嬉しいです。
来年も、いい一年になりますね。
ありがとうございました。