笑って済ませるって、すごい。
吉祥寺には、アトレ吉祥寺という駅ビル(?)があります。
その中には、いろいろなお店があるのですが、私がたまに行くのが、あるドーナツ店です。
このお店は、20時を過ぎると、全品100円になる日が多いのです。
私の勤務体系の場合、帰りにちょうどその時間になることが多く、ちょっとしたおみやげに最適なわけです。
さて、先日は、そのドーナツではなく、お気に入りの生春巻きを買おうかと、アトレ吉祥寺に入りました。生春巻きをつまみにビールでも…という魂胆です。
すると、ドーナツ屋さんの横を通過したところで、20時になったようです。
初老の夫婦がドーナツを買い、通路に出たところで、
「全品100円」
の札を店員さんが出しました。
おいおい、そりゃないよ~
と私は思いました。
私だったら、悔しくて、
「もう、この店には行かない!」
と、スネてしまったかもしれません。
ところが、このご夫婦は、
「え~知らなかった~」
と二人で大爆笑していたのです!
すごいなあ~
と私は、自分の小ささを見せつけられた気になりました。
私が店員さんなら、ご夫婦が去り、目に入らなくなってから、100円の札を出したとは思います。
数秒の話なのです。
その配慮で、お客さんを怒らせてしまうことを防げます。
どうせ、20時から100円になるのは、常連さんなら知っています。
みんな、今か今かと、他のお店を見ているふりをして、待っているのです。
数秒待ったところで、何ともないのです。
とはいえ、今日のテーマは、店員さんの配慮ではありません。
この夫婦は、大笑いで気持ちをすっかり変えてしまいました。
自分たちが損をさせられた、と気持ちを汚すことなく、あっさりと、楽しいことに変えてしまった…
やはり、笑ってしまうことは大切です。
水に流す、という言葉があります。
私は、とても大事だと思います。
が、なかなか、流してしまうことは素直な気持ちとしては難しい。
けれど、大笑いしてしまうと、流しやすくなりそうです。
楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのですね。
笑われることは、バカにされること、と思う方もいらっしゃるでしょう。
まあ、確かに、そういう場合もあります。
が、そうでないことの方が多いと思うし、自分の方が主体的に「笑う」ことは、自分が気持ちを明るくするテクニックなのだと思います。
今日は、何について、笑いますか?