この言葉が頭に浮かんだら要注意、という悪魔の言葉…
「〜はず」
こちらの思いや都合を押し付けていませんか?
突然ですが、台所のシンクに置いておいたハンドソープが切れてしまいました。
そこで駅の近くにあるドラッグストアに行ってみたところ、取り扱いがありませんでした。
ならば、と帰宅しネットで調べたところ、ありました!
ところが、そこで面白いものを見つけてしまいました…
手をかざすと、電動で一回分が出てくるタイプです。
なんだか病院のアルコールみたいでカッコいいなと思い、注文ボタンをポチッと押していました。
さて、届いた商品には大満足でいいのですが、電動で洗剤を出すために、電池が入っています。そこをカバーで覆うのですが、蓋をしながら、
「大丈夫かな…」
と思いました。
そして、次の瞬間、
「手洗い石けんなんだから、使うのは水回り。水の対策は、されてるはず」
と思ったのでした。
そこで、「はず」と決めつけた自分に気づき、もう一度、電池カバーの様子をチェックし、自分の都合で思い込みをしてしまう怖さを感じました。
「はず」
という言葉は、教室でもよく、聞きます。
ケンカになった時など、泣きながら、
「ぼくがこれを嫌いなのを知ってたはずだよ」
と言ったり…
面談の際などは、
「私の子ですから、理系は大丈夫なはずなんですが…」
とお母さんやお父さんから伺ったりします。
私だって、子どもに対して、
「キミならできるはずだよ」
と言うこともあります。
もちろん、励ます言葉ではあるのですが、話し手の思いが強すぎれば、ただの押し付け、誘導です。言われた方は、うれしさよりも、コントロールされている感覚を強く持つでしょう。
「お母さん(お父さん、先生)は、そう言うけれど、ホントのボク(ワタシ)は違うんだよな…」
その積み重ねは、お子さんにとっては大きなプレッシャーになります。
「はず」
の言葉が口から出ただけでなく、頭に思い浮かんだ時には、こちらの都合や思い込みを押し付けていないか、振り返る機会にしたいと思います。