毎日を明るくし、イキイキ過ごせる最強の言葉は…
「悪い〜?」
かつてのクラスでの話です。
とても私のことを慕ってくれる子がいました。
昼休み、遅い子がお弁当を食べ終わるのを待っていると、わざわざ、一度教室に戻って来て、
「さ、先生、遊ぼ〜」
と、言ってくれるのでした。
ある時、そんな彼女をバカにする子が現れました。
「おい!お前、また青木先生のところに行くのかよ。赤ちゃんじゃないの!?」
すると、彼女は、
「そうだよ。悪い〜?」
と一言だけ言い残し、彼をスルーして教室に入ってきました。
私は、この一部始終が聞こえていたので、様子が眼に浮かぶようでした。
その後、彼女は全く、からかわれることもなく、平穏に、淡々と毎日を過ごしました。
私はこの会話から、本人の罪悪感がないこと、腹が据わっていることって、すごいなぁ…と思いを新たにしました。
こちらが気にするから、相手も攻撃しやすいのです。
「赤ちゃんじゃないの〜」
と言われて、真っ赤になって俯くでもなく、しつこく言い返すでもなく、キレるでもなく、
「そうだよ。悪い〜?」
という、明確で、端的で、それでいて相手の大事なところに一撃を加えた言葉は、私にとって、思い出深いものです。
私自身、実は、なかなかそれができません。
いちいち、人目を気にし、これでいいのか、バカにされないか、責められないか、いつもウジウジ考えています。
でも、結局は、したいことを損得抜きでしてしまうし、欲しいものはローンででも買ってしまうし、言いたいことは言ってしまうので、前半のウジウジは、エネルギーのチャージのようなものかもしれません。
「そうだよ。悪い〜?」
あなたは、いつ使いますか?
「なんでお母さんはテレビ見てるのに、僕に勉強させるの?遊んでいたいのに…」
「え?悪い?」
素晴らしい会話です。
はい?
いつでもこうなってる?
それでも、無視して、やらないんです!
だったら、その方法はマンネリ化しているということですね。
あるいは、悪い?の他に言葉を足していませんか?間を取ることも大事なヒントです。
「ねえ、なんでやらなきゃいけないの?」
興奮したお子さんに聞かれたなら、一息…5秒ぐらい数えてから、
「やらせちゃ、悪い?」
勝負は一発です。
グサリと一言だけ、お願いします。