「3歳児神話」で本当に苦しむのは誰か。

子どもを保育園に預けたっていい。

お家で、一緒にいたっていい。

 

 

先日、ネットでこんな記事を見かけました。

 

「3歳児神話」の亡霊…保育園は悪? 12年の追跡調査でわかったこと(withnews)

 

このようなブログを読んで下さるのですから、3歳児神話という言葉を耳にしたことのある方も多いでしょう。 

 

3歳児神話とは、子どもが3歳になるまでは、お母さんは子育てに専念しないと、その後の成長に悪影響がある、という考えのことです。

 

「3歳児神話」という言葉を聞いたことのない方でも、この考え方を意識せずにはいられないという方もいらっしゃるでしょう。

 

3歳児神話が子どもに悪影響で、子どもの心身に問題が出る前に、お母さんを苦しめてしまうようです。

 

この「神話」は本当のことなのか、違うのか…

いろいろな考えがあり、研究があります。

 

日本人の伝統的な感覚からすると、なんとなく、正しそうだ、という意識があるように私は感じます。だからこそ、3歳児神話は一部のお母さんを苦しめます。

 

ですが、冒頭に紹介したネット記事によると、3歳までの間に母親が保育サービスを活用したか否かに発育上、親子関係の良好さに影響はなかった、ということです。

 

このような記事があり、研究があるということは、当然、逆の結論を導く記事、研究もあるのでしょう。

 

それぞれに、なるほど、と思える実証や論拠を挙げているでしょう。

 

じゃあ、どっち!?

 

正直、私にはわかりません。

が、仕事のことなのか、精神的なことなのか、どうであれ、子どもを預けたり、保育サービスを使ったり、するしかなかったのですよね。

 

あるいは逆に、子どもを人に預けたり、仕事に出たりすることができなかったのですよね。

 

だとしたら、もういいのではないでしょうか。

どちらであっても、

 

「よしよし、私は、しっかりやってきた」

とも考えられるし、

 

「あ~私ってダメだ…こんなことしかできなかった」

とも考えられるのです。

 

それならば、

「大丈夫。これでいいんだ」

と、思ってしまうことは、どんな子育ての秘訣を試すより、お子さんには価値があると感じます。

 

かつて、河合隼雄さんの著書を読んでいて、

「かつての母親はすごかった、というが、何人もの子どもを抱え、農作業も、家仕事もいっぱいの母親たちは、赤ん坊はかごに入れて、木の下に置き、動けるようになると、紐で木につないでいたんだから、今の感覚で『いい母親』などではなかった」

というような記載があったのを覚えています。

 

確かに、今、赤ん坊を木の下に置いて、仕事をしていれば、誰かに相談所に電話されてしまうか、ともすると、110番通報されかねません。

 

でも、当時の感覚では当たり前だった。

「当たり前」って、変わりますね。

 

かつて、北欧の教育視察をしたことがあります。

デンマークでは、学童保育所を見ましたが、両親共働きが当たり前で、朝は7時だか6時だかからオープンしていると聞き、驚きました。

 

また、フィンランドの小学校では、冬の登下校について話を伺った際、真っ暗な中を1年生や2年生の子が歩いてくることを聞きました。

 

セキュリティの心配について質問すると、その意味がわかってもらえませんでした。

 

これらの例は、小学生以降の話であって、3歳児までの成長について考えた話とは違います。

 

が、地域により、時代により、当たり前とされることは、すっかり変わりますね。

3歳児神話なんて、ネットで検索しても出てこない時代が来るかもしれません。(その頃、ネットというものがあるのかどうかもわかりませんが…)

逆に、小学校に上がる前に母親が子どもと離れることはありえない、なんてことが一般化するのかもしれません。

 

私の限られた経験と、見聞きしたことを総合すると、3歳児神話の妥当性よりも、そこで迷ったり、不安に思ったりすることの方が、子どもに悪影響だと思います。(冒頭のWEB記事と同じ考えです)

 

時代が変わり、スタンダードが変わったら、またそこで考えましょう。

 

保育園に預けても、預けなくても…

仕事に出ても、出なくても…

 

大丈夫です。

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