何かあった時、最も使い勝手のいい質問は、何だと思いますか?
「えっ?なんでそんなことしたの!?」
と、思わず言ってしまうこともあると思います。
「ほら~だから、言ったでしょ。どうしてやっちゃったの?」
と、どうしても言いたくなることもあると思います。
そんな時、お母さんの怒りを子どもは感じ取っていますから、
「どうして」
と理由を聞いたところで、言い訳が返ってくるか、だんまりになってしまうかになりがちです。
私も教室で、同じような経験をたくさんしてきました。
そして、
「どうして?」
「なんで?」
と、教育的に(!)理由を確認しようとしてきました。
が、実のところ、私の心の中にあるホンネは、
「そんなことしないでくれよ」
という責めなんですね。
そういう自分の気持ちに気づいてからは、しないでほしかったということを伝えることに罪悪感を持たず、きちんと、
「それは、しないでほしかった」
と伝えることにしました。
ところが、落ち着いて、自分の気持ちを伝えるために、自分自身の気持ちを整える必要があります。
そんな時、便利な質問が、
「どうしたの?」
です。
もぅ~やめてよ~というホンネをにじませつつも、何があったのか、どんな気持ちだったのか、どうしたかったのか、幅広い答えを引き出せる質問です。
お子さんの答えは、支離滅裂かもしれませんが、お子さんなりのポイントが見えてくると思います。