転職じゃなくても、本音が大事。
マジメで、キチンとしている人ほど、本音を抑えるクセがついている。
大人が自分の本音を認めていると、子どもも自分の本音を認めることができる。
テレビで、薬剤師さんの転職サイトのCMが流れていました。
転職を考えている女性が、
「通いやすいところが〜」
と、希望を伝えると、エージェントが女性の胸に聴診器をあて、そこから、
「本当は、もっと患者さんに頼られたいんです」
という彼女の心の声が聞こえる、という流れです。
そして、転職は本音が大事!となるわけですが、本音が大事なのは、転職だけではありません。
たとえ、ケンカ別れになってしまったとしても、あるいは、相手に言えなかったとしても、本音が大事です。
このCMでは、転職を考えている女性は、聴診器から聞こえてきた自分の本音に驚いている様子が描かれていました。
これは、本当は自分の本音を自覚していたけど、人に言いたくなかった、というようにも見えましたし、自分でも気づいていなかった本音が出てきて、ビックリしたようにも見えました。
もう一度、CMを見たら、また違う感想を持つかもしれません。
この話は、昨日の記事(自分の好きなことって恥ずかしい)にも通じます。
本能のまま、言いたい放題、やりたい放題の人を見ると、イラっとしませんか?
だとすると、
「自分は、こんなに人のために本音を抑えて、イイヒトを頑張っているのに、なんでアイツは!」
という気持ちであり、
「本当は、私もあんなふうにしたい」
という本音があるのでしょう。
子どもから、誰かの不満を聞くことがあります。
どういうところが?どういう時に?
など、話を深く聞いていくと、そんな本音が見えることがあります。
そこで、私が、
「あなたも、そんなふうにしてみる?」
と聞くと、
「ない!絶対にない!」
とやけに、口調が強くなることもあります。
こんな時は、
「ずっと我慢してきて、偉かったね。これからも頼むよ」
という言葉掛けをしたくなりますが、本音に、
「私だって、本当はガマンせずにやりたい!言いたい!」
ということがあるなら、
「なるほどね」
とだけ言った方がいいのです。
そして、少しずつ、本当に言いたいことや、やりたいことを引き出していこう、と大人が心の中で、思っておくことです。
大人の心の準備が整ったことは、子どもには、なぜかわかります。
とはいえ…
大人の方が、本音を自覚することが難しかったりするのですがね…