意見の衝突は、話がかみ合うチャンス。
子ども同士に限らず、親子の間でも、意見が衝突することがあると思います。
もちろん、大人同士でもそうです。
意見がぶつかり合うと、感情の面で、とてもくたびれます。
私自身、本音をしっかり相手にぶつけることが得意ではありませんから、できれば避けて通りたいところです。
が、多少、時間がかかったにしても、相手に本音を伝えた後は、かえって気持ちがすっきりするという経験もしていますから、やはり、意見の衝突は、話がかみ合うチャンスと捉えたいな、と思います。
さて、そんな衝突をチャンスにするためには、誰か信頼のおける人が間に入るのがオススメです。
その間に入る人が、1つだけ気をつけることは、裁判官にならないことです。
どっちの意見がどの程度、正しいとか、間違っているとか、そういう評価や判断が加わると、感情の衝突だけが強まってしまいます。
衝突の当事者になると、感情が高ぶりますから、冷静に、といくら言い聞かせても、限界はあるでしょう。
だからこそ、間に入る人が、本当に冷静で、中間の位置に立っていることが大切です。
私も、数多くのトラブルや喧嘩の間に入ってきましたが、
「こんな風に解決させたい」
「これをきっかけに、この子をこうさせよう」
など、大人の希望を持たずに、それぞれの言いたいことをじっくり引き出そうと思っている方が、納得感を残しやすいと感じます。
間に入るにせよ、衝突の当事者であるにせよ、意見の衝突は話がかみ合うチャンスだと考えておくことで、少しは相手の言い分を聞き入れようという心のスキマが生じます。
感情の面で、そう容易いことではないと思いますが、心の片隅にでも、置いておいてもらえると嬉しいです。