何の山もない、谷もない、そんな日々はつまらないかもしれない。
けれど、あえて自分から山や谷を作る必要はない。
人が集まれば、いろいろなトラブルも起こります。
中には、そんなトラブルを楽しんでいるように見える人もいるように思います。
教室で、ある子とある子が、ちょっとしたトラブルになったとします。
例えば、勘違いして鉛筆を使ってしまい、
「私の鉛筆、取らないで!」
と言われた、というようなトラブルです。
取ったつもりはないのに、取った!などと言われるとカチンとくるものです。
そのイラッとした気持ちを誰かに言わずにいられないのも理解できますが、この会話が実態以上の噂を作り、トラブルを大きくする結果になることも少なくありません。
特にトラブルが起こると、ワクワクするなどという子の耳に入ると大変ですね。
そういうトラブル好きの人には、いろいろなタイプがあると思いますが、中でも私が着目しているのが、
・自分が状況をコントロールしたい
欲求が強いというタイプです。
自分の思い描いた通りに、登場人物が動いたり、言葉を言ったりして、思い描いた通りの関係になったりすることに、喜びを感じるのではないかと、分析してみたこともあります。
お分かりだとは思いますが、自分自身でさえ思うままにならないのに、他人を思い描いた通りに動かすなんて、とてもできることではありません。
でも、コントロール欲の強いタイプであれば、次はああしてみよう、こういうプランはどうだろう…と、考えることも喜びでしょう。
初めは上手くいったとしても、子どもだってバカじゃありません。
策士策に溺れる、という言葉のように、結局は周囲から反感を買うばかりになってしまうのが心配です。
トラブルは当事者に任せる。
トラブルのような波風は、無いなら無いにこしたことは無い。
こんな当たり前のことを大切にしたいと思います。