嫌いなもの、嫌なこと、気にいらない人…
その中に、大きなヒントがある。
私は、
という本を書きました。
お母さんに向けて、お子さんのプレッシャーを取り除き、お子さんの毎日をイキイキしたものにするためのコミュニケーションのヒントを書いた本です。
現役の小学校教師で、お母さん向けの活動をしているというのがとても珍しい、ということで、お話をいただくことになったのですが、そもそも、
・コミュニケーション
・お母さん(保護者)
という2つの切り口とも、私にとって、苦手なものでした。
子ども達が学校で過ごしていれば、けがやケンカは、当然起こります。
早く電話したり、報告したり、手を打てば、大きなことにならないのに、言いづらいがために、連絡が遅れて、不信を招くことになったり…
子どもは子どもなりに、思いや事情があるのに、私の気持ちや状況を押し付けて、やる気をそいでしまったり…
と、私にとって、失敗ばかりの領域です。
だからこそ、なのでしょう。
あえて努力しようとした意識はないのですが、
・どうすればいいか
・こうやったらどうだろうか
などなど、試行錯誤を繰り返していたようです。
気づいたら、自分なりの工夫ができていました。
(もちろん、今でも、失敗もしています。スミマセン…)
嫌いなもの、嫌なこと、気に入らない人…
考えるのもウンザリですが、そこに向き合ってみると、思いもよらないヒントや宝物があるようです。
向き合うというのは、直接かかわる、ということとは限りません。
どうしても、嫌な人がいるなら、かかわらずに逃げているというのも一つです。
が、どういうところが嫌なのか、をアレコレ考えてみるのも、向き合うことになります。
さて、最後にもう1つ、私が嫌いなものをご紹介します。
それは、
「ハチ」
です。
刺されたこともないのですが、どうも、あれは苦手です。
教室にいると、時々、入ってくるのですが、できれば、締め切って逃げ出したいものです。
まあ、子ども達の安全を預かっている以上、刺激しないように、そっと外にお帰りいただいたり、最悪は、ハチ用殺虫剤を必要以上に噴霧したりするのですが、先日は、図書室に2匹もスズメバチが入ってしまい、とても困りました。
殺虫剤をふきつけて、処理した後、今日のテーマをふと、思い出し、
「ハチの研究をしてみよう」
と、ハチの図鑑を2冊注文してしまいました。
まだ1冊しか届いていないのですが、これが、なかなか面白い。
数年後、ハチの子育てと人間の子育てについて、本を出しているかもしれません。
嫌いなもの、嫌なこと、気にいらない人の中には、きっと、役に立つヒントが入っています。