子どもの自立を促す、一番の質問は、「どうするか」
私たちは、自分のアタマ(ココロ)の中で自問自答を繰り返しています。
(さてさて、そろそろ起きるか…いや、まだ5分いけるか?いや、これで昨日、電車に乗り遅れたんだよな…っていうか、乗り遅れても間に合ったし…)
こんなココロの独り言を毎朝のようにしている方もいらっしゃるでしょう。
こんな自分との会話は、ふと気づくと、
(あ〜なんで、こんなことをしちゃったんだろう…)
(あ〜どうして、あんなことを言っちゃったんだろう…)
と、
(なんで)
(どうして)
という理由探しを始めてしまいます。
これは理由・原因を見つけて、次に活かす、という耳に聞こえのいい表現で、犯人探しをしていることにつながっています。
(なんで、あの人は、あんな言い方しかできないんだろう…)
というココロの独り言なら、「あの人」を責めています。
(どうして、私って、いつも素直になれないんだろう…)
この場合は、「ワタシ」を責めています。
小学校教師として、子ども達と過ごしてきて、そして、お母さん方の話を伺ってきて、いつも他人を責めているあの子やあの人も、自分自身を責めていると、私には感じられます。
まあ、そう感じる私も、自分を責めている、ということにもなるのでしょうが…
だからこそ、私は、
「どうするか」(これから)
を考えるように、努めています。
そして、子ども達にも、こんなことを聞きます。
「じゃ、どうする?」
これは、単刀直入にして、単純明快な質問です。
ところが、意外と、大人はこの質問を子どもにしません。
・こうさせたい
・あんな風にしたい
・こうに決まっている
・あんな風になってほしくない
などなど、希望や憶測が入ってしまうので、質問が誘導的になってしまいます。
あるいは、怒りや不安をぶつけるための質問を投げつけることもあるでしょう。
感情的になるのは当然のことなので、そのことを責めたり、後悔したりする必要は、まっったくないのですが、大事なことは責任追及、責めることではありません。
「じゃ、どうする?」
という短い質問を積み重ねることが、一番、お子さんの自立心を育てることなのです。