想定外の結果は、心の幅を広げる。
今更という感じが強いのですが、最近、すっかりポケモンにハマっている私です。
始めてはみたものの、どうも楽しめず、早速飽きてしまったのですが、卒業生や職場の同僚など、詳しい人に聞いていくうち、やり方がわかってきて、ここ2週間ほど、すっかりやる気になっています。
吉祥寺に近い方なら、井の頭公園は本当にオススメです。
ボートもいいですが、ポケモンもなかなかです。
半周するだけで、コイキングが20匹ぐらい獲れたりしますし、ミニリュウもかなり獲れます。昨日は野生のハクリューが獲れました。
さて、そんな私ですが、ある時、ふと足元を見ると、妙な黒い影…
アメリカザリガニです。
思わず、捕まえてしまいました。
ポケモンをバーチャルの世界に獲りに行き、リアルの世界でザリガニを捕まえてしまうという皮肉というか、ギャグというか、なんとも言えない気持ちになりました。
しかも、井の頭公園に詳しい方はご存知だと思いますが、井の頭公園は開園100周年に向けて、「かいぼり」として、池を干し、元来、いなかった生物を駆除する活動をしています。ですから、あれほど群れていた鯉は、今、一匹もいない(はず)なのです。(コイキングは相当います)
その中で、アメリカザリガニは、特定外来生物ではないのですが、せっかく生えてきた水草を切ってしまうなど、池の生態系にとっては迷惑な存在。しかも冬におこなう「かいぼり」では、土に潜ってしまうため、非常に駆除が難しいのだそうです。
そんなアメリカザリガニを、何事もなかったように池に戻すのも気がひけますし、家に持ち帰ったところで飼うわけにもいかず、結局、草むらにおいてしまいました。
だったら、池に投げたって結果は同じでしょうが、かといって、バリッと踏み潰してしまうのも気が進みませんでした。
このことは、生き物を飼うことが大好きな子どもたちと、ぜひ考えてみたいな、と思いました。
今年はクラスを持っていない私ですから、どんな機会に、どんな方法がいいかはわからないのですが、生き物を飼うこと、本来の生態系を大切にするとはどういうことかなど、子ども達にも考えて欲しいな、と思います。
お母さんとしては、お子さんが生き物を飼いたいとせがまれて、困ったことがあるかもしれません。
そんな時、人間の都合で生き物を飼うとはどういうことか、幅広く、考えてみて欲しいな、と思います。
「生き物を殺したらかわいそう」
確かにそうですが、特定外来生物の中には、戦前、戦中に食料確保のために、国策として移入したものも多いのです。
豊かになった今の価値観と、本当に食べ物に困っていた当時の価値観とを考えてみる機会にもなるでしょう。
ポケモンを捕まえにいって、思わぬ獲物に出会い、考えが深まった夜でした。