肩に力を入れて、ガミガミやっても、
肩の力を抜いて、ユルユルやっても、
同じ。
恐ろしいことですが、子ども相手に何かをさせよう、躾けようとする時、ガミガミやっても、ユルユルやっても、結果には差がないのです。
ガミガミやることで、子どもに気合が入り、集中することも大いにありますが、
「はあ、どうせボク(ワタシ)は、言われてもできないんだ」
と、自信を失ってしまうことも大いにあります。
ユルユルやることで、子どもが緩んでしまい、サボり癖をつけてしまうことも大いにありますが、
「そうか。できなくても大丈夫。気楽にやってみよう」
と、自分から始めることも大いにあります。
じゃあ、どっち!?
おそらく、どっちでもいいのでしょう。
どっちを選ぶかは、あなたの問題なのです。
私は、基本的にはユルユルやることを選びました。
もちろん、ガミガミやることもあるのですが、ガミガミ、怖さやプレッシャーをかけることで子どもを動かすことは、すっかりやめました。
初めは、ガミガミやることが先生という仕事だと思っていました。
これが、私には本当に苦しかった。
苦しい…
より正確に言うなら、自分らしくない、という感覚かもしれません。
私の勤める学校では、習うより慣れろ、の精神があり、問題量なども、数多く取り組ませます。
すると、途中で投げ出したくなったり、始めようとしなかったりすることもあります。
そんな時、
「ほら、ダメだ!やるんだ!」
というハッパもいいのですが、ある時、黙って横で座ってみたことがあります。
「ほら、早く」
と今にも言いそうになるのをこらえて、黙って座っていました。
すると、自然に始める、という経験を何度もしました。
隣で座るということも、ある意味ではプレッシャーではありますが、このような経験をしてからは、子どもたちの多くは、本当はやりたいけど、色々な理由や事情で、取り組めないだけなんだな、と思うようになりました。ならば、私の仕事は、励ますことです。
これは私の事例です。
全く逆の経験から、ガミガミ言うことが、実に自分に合っていた、というお母さんだって、少なからずいるはずです。
ガミガミやっても、ユルユルやっても、どちらでもいいので、迷ったり、悩んだりせず、落ち着いてお子さんの横に座ることが大事です。