子どもとの関係をスムーズにするコツ。
結局、言うしかない。
親子関係は、最も濃い人間関係だと思います。
特にお母さんとの関係はそうです。
ということで、濃いがために、ギクシャクすると、本当に大変だとも思います。
まあ、私自身、まだ母が健在ということもあり、大変さは感じるところです。
担任をしていても、お母さん方から、
「どうしたら、子どもとの会話がスムーズになるでしょう」
とか、あるいは、
「私の母と折り合いが悪くて、会うのが億劫なんです」
なんていう話を伺うことも、決して少なくはありません。
これは母子関係、親子関係に限ったことではないと思いますが、関係をスムーズにする一番のコツは、結局、思っていることを言うことだと感じます。
・教師として、子どもに伝えたいことがある時、さあ、どう伝えようかと迷う。
・放課後預かりの現場責任者として、スタッフに改善したいことがあるんだが、どうしようか迷う。
・同僚として、仕事で大切にしたほうがいいことをどう伝えれば、波風が立たないか迷う。
どういうケースでも、言いたいことを言ってしまった後、関係を悪くしたくない、という思いが自然な会話を妨げます。
いや、もっと深く考えれば、関係を悪くしたくない、ということは、はっきり言って、
「嫌われたくない」
ということなのです。
そう考えた時、私は、ある当たり前のことを再認識しました。
「あ、どうせ、もう嫌われてるんだ」
これは自分を卑下してそう思っているわけではないのです。
嫌われたって、別にいいじゃない、ということなのです。
人に嫌われたくないとは、もちろん思います。
が、言いたいことを言っても言わなくても、したいことをしてもしなくても、他人は私のことをその人の都合で判断します。
ある人の判断に合わせれば、また別の人の判断からは嫌われますし、その人に合わせれば、さらに別の人から…とキリがないのです。
冒頭に書いたように、親子関係は特別です。
だからこそ、職場では部下に言いたいことをはっきり言えても、子どもには言えない、ということがあるかもしれません。
それも当然のことではありますが、親子関係は特別である以上、子どもは親の、特にお母さんの本音には敏感ですから、どうせバレています。
何を言ったって、嫌われはしません。
関係を良くするために、思っていることを、はっきり言ってみることが、一番のヒントです。
言ってみた後、お子さんからの返答や反応は期待通りとは限りません。
が、まずは本音を言ってみる。
それが、大切です。