お子さんが動きやすい言葉かけのヒント3つ
「ウチの子、声をかけたら、わりとすぐにやりますよ」
と、私におっしゃったお母さんは、今、思いつくだけで、二人います。
一人は女の子のお母さん、もう一人は男の子のお母さんです。
男の子のお母さんが…!
そう衝撃を受けた方もいらっしゃるかもしれません。
大丈夫です。
そういうお母さんは、特に男の子の場合、ごくごく少数派です。
私にしてみても、声をかけて、すぐにサッサと動いてくれたら、とてもいいですよ。いろいろな意味で、ゆとりも出ます。
が、なかなかそうはいかない。
そこで、この二人のお母さんと二人の子どもを思い浮かべ、お子さんが動きやすい言葉かけに特徴がないかを考えてみることにしました。
思いついたのは、まず、
「内容が具体的」
ということです。
何をどれぐらい、やらせたいかが明確です。
これは、男の子の方のお母さんがおっしゃっていました。
もう、厳しい秘書っていうぐらいの細かさでした。
ただ、ご想像しやすいとは思いますが、お母さんの希望通りのことをさせようとすると、これは破たんします。
「そんなにできない」
「イヤ」
という話になります。
その点は、要注意です。
次に、
「時間が限定的」
です。
朝から晩まで、いつ終わりになるんだ!
と、子どもが思うと、やる気を失います。
時間のメリハリは、気持ちの整理と似ているかもしれません。
そして最後に、
「一緒にいる」
です。
これは厳密には言葉そのものではありません。
言葉のかけ方、あるいは、かけた後の関わり方です。
言いっぱなしは、どうもうまくいかないようです。
これは二人のお母さんとも、特にお子さんが小さいうちは、そうされていたそうです。
この3つ、文字にすると簡単ですが、実際に生活で取り組むのは、なかなか難しいです。しかも、続けるのは、大変です。
できるところから、できる時に、という程度の気楽さで、ヒントにしていただけたら、光栄です。