優しさを受け取るって、練習ですね。
素直に優しくされるってことは、自分のダメさを見せつけられることでもあるから…
先日、釣り堀に行きました。
子どもの頃は、武蔵境駅の近くに釣り堀があり、本当に毎週のように出かけていたのがいい思い出で、時々、やりたくなるのです。
とはいえ、もう、何年もやっていませんし、当時だって、自己流なんですから、簡単に釣れません。
アタリはあるのですが、合わない…
そんなことをしていると、妙に私の周りをウロつくおじさんが目に…
教えたいなぁ〜と、思っていたようです。
「ほら、当たるポイントを教えてやるよ」
と言われ、素直について行きました。
釣れるという餌もいただき、ウキ下の長さも教えていただき、コイが逃げようとする動きも教えてくれました。
まぁ、言われた通りなんて、できるわけもなく、江戸っ子っぽいおじさんをイライラさせながら、二匹ほど釣って、時間となりました。
「あれ〜釣れない?あ〜時間か〜」
と、私のもとを去っていったおじさん…
次に、釣り堀に来たばかりのお兄さんに声をかけていました。
「ほら、釣れる場所を教えてやるよ。釣れる餌もやるよ」
私が片付けて、移動すると、
「いいってさ〜まったく〜」
と言いながら、戻ってきました。
お兄さんには、お兄さんの自由があるので、おじさんの声かけを断っても、何も問題ありません。
単なるおせっかいおじさんなんですから。
でも、私にとっては、本当にいい体験でした。
以前の私なら、
「自分流でやってみたいので、大丈夫です」と言ったり、
教えてもらっても、不機嫌そうにしたり、
していたと思います。
素直に誰かの優しさを受け取ったり、教えてもらったりすることは、自分のダメさを見せつけられることでもあります。
が、それは、実はみんな同じなんですね。
あの江戸っ子おじさんにも、できない時があったし、おじさんの声かけを断ったお兄さんも、どこかで誰かに教えようとして、断られた経験があるかもしれません。
魚が釣れたことも楽しかったですが、人の優しさを受け取るって、素晴らしいな、自分の幅を広げるなぁ、と感じました。
もし、お子さんに素直さを育てたいなら、身近な大人、お母さんが率先して、優しくされることが最も、効果的ではないでしょうか。