七夕の夜に送る、お子さんの願いを叶えるヒント
今夜は七夕です。
年に一度、出会うことを許された織姫と彦星に思いを馳せてもいいですし、
馳せなくてもいいのですが、お子さんと願い事を短冊などに書いた、
という方もいらっしゃると思います。
お子さんの書いた願い事を見て、どう思われましたか?
私の勤める学校でも、毎年、笹を用意して、願い事を書いています。
低学年では、子ども達の書いた短冊は、取り外して、画用紙に貼り、
ご家庭にお返ししています。すると、いろいろな感想をいただきます。
・いやぁ、叶わない夢書いて、幸せですよね〜
・こういう現実的な願い(コンビニ店長になりたい)って、悲しいですよね…
・もぅ〜いつでも、カネカネ…嫌だわ〜
まあ、言いたい気持ちもわかりますが、そう言わずに、お子さんが書いた願いは、
どうであれ、尊重したいものです。そして、その奥にあるホンネを想像して、
子ども達が、実は願っていることを叶えるお手伝いをしたいですよね?
どういうパターンの願いであれ、
「なって、どうしたいの?」
と聞いてみましょう。
そこに、ちょっと恥ずかしい、と本人が思っているかもしれない、
ホンネが隠れています。
ある時、
「大金持ちになりたい!」
と書いている子がいました。
そこで、私は、
「なって、どうするの?」
と聞いてみました。すると、答えは、
「…」
考えていなかったそうです。
つまり、その子にとって、お金は、何かしらのやりたいこと、
欲しいものなどを手に入れる、可能性の具体物だったんですね。
こういう子の場合、
「お金なんて、いやらしいわよ」
という捉え方ではなく、その大金をどう活かすか、ということを一緒に考えると、
お子さんの可能性は広がります。
あるいは、お母さんから見て、まあ、無理だ…と思う夢だった場合です。
明らかに運動神経が鈍いのに、プロスポーツ選手になりたがっていたり、
現実ではないキャラクターやヒーローになりがっていたりする場合です。
それにしたって、
「なって、どうするの?」
と聞いてみると、単純に誰かの夢やテレビなどの影響で言っているだけなのか、
何かしらの目的があるのか、がわかってきます。
実は、お母さんのことを助けたい、と思っていることがホンネにあることに、
気づくことになるかもしれません。
つまり、どういう願いであれ、お母さんが真剣に一緒に考えてくれた時間、
それ自体に価値があり、お子さんは、自分の願いを真剣に考えていいんだ、
と自信を持てるようになるのです。
ぜひ、
「まあ、なんでこの子は、こんな夢を…」
と、思わずに、
「へえ〜で、なって(手に入れて)、どうするの?」
と、軽い気持ちで聞いてみてください。
きっと、素晴らしい時間を過ごせると思います。
って、もう七夕の夜10時…
お子さんといい時間を過ごすには、遅すぎましたか…
でしたら、大人同士で、夢を語り合ってみても、いいかもしれませんね。