お子さんに何か困り事があって、早くスッキリしたい時は、まず、この問いかけを考えてみてください。
「困っているのは、誰?」
・お子さん自身が何かの課題を抱えて困っている?
あるいは、
・お母さんから見て、お子さんの何かが問題だと感じている?
この間には、相当に大きな差があります。
吉祥寺駅で、発車ベルが鳴り響いている井の頭線に飛び乗ったら、向かいのホームからゆっくり、電車が行ってしまったぐらいに違います。
(わかる方にはわかると思うのですが、なぜか、井の頭線では、間違えてしまうんです…なぜだろう…)
わかりにくいたとえは、さておき、困り事の主体は誰なのかを確認することは、大事な一歩です。
お子さんもお母さんも、困っているならいいのです。
連帯感さえ生まれるかもしれません。
ところが、
・お子さんが困っていても、お母さんには、大したことではなく感じる。
・お母さんが困っていても、お子さんは、感じてもいない。
こういう時は、困り事を共有しないと、話が進みません。
まぁ、多いのは、後者だと思うのですが、友人関係のことや、体育、美術、音楽のような実技にまつわる悩みは前者のことも、よくあります。
そして、後者は、勉強など、よくある話ですが、前者の場合、お子さんはけっこう傷つきます。
何か体調がすぐれない…
妙にケガをする…
寝起きが悪い…
何かいつもと違う気がする…
それは、困り事が出そうになっているヒント、あるいは誰かと困り事についての感じ方のズレが大きくなり始めたヒントでもあります。
そんな時は、
「何か、困ってない?」
と聞いてみましょう。
そして、お子さんの答えは、どんなに納得がいかなくても、
「なるほど」
「そっか〜」
と受け止めましょう。
「え?違うでしょ、そうじゃなくて、こういうことでしょ」
とかぶせていませんか?
それをすると、お子さんは、お母さんを諦めます。
でも、諦めきれずに、さらに、何かしらの困り事が起こります。
どうせ、どこの家も同じようなものです。
見たくない、聞きたくない困り事は、早いうちに向き合うことが良さそうです。
きっと、後がラクになります。