タネから芽が出て、成長する。
それは、発芽できる条件を誰かが与えたから?
それとも、そもそもタネにその力があるから?
これは、結論から言って仕舞えば、どちらも正解で、どちらも必要なのです。
そもそも、芽を出し、成長し、花を咲かせて、実を付けるということは、そのタネにプログラムされています。
でも、芽を出したり、すくすく成長したりするための「お世話」もないと、なかなか、大きくはならないものです。
実際、あれほど大量に落ちるドングリの中から、1本の木にまで成長できる割合は、相当低いでしょう。というよりも、雑木林の中で落ちたドングリなら、木にまで成長できる割合は、限りなくゼロに近いと思います。
そういう実態を踏まえた上で、今日、申し上げたいことは、
「それでも、どちらの立場に立って、子育てや教育を考えるか、ということは、大きな違いを生む」
ということです。
そもそも、その子には、その子らしく活躍することがプログラムされています。
でも、そのまま、放置したのでは、成長、少なくとも心豊かに成長することは難しい。
一方で、この子を伸ばすのは、どんな環境を与え、どんなことをさせ、どんな言葉かけをしたかだ、とばかり、「与える」ことにフォーカスしすぎるのも、また問題です。
肥料のやり過ぎは、植物を痛めてしまいます。
私は、全く迷うことなく、その子には、その子らしく活躍することがプログラムされているということを、前提としています。
その上で、トラブルや困りごと、迷うことも含めて、なるべく手を加えずに、成長に刺激を与えていきたいな、励ましたいな、と思っています。
あなたは、どうですか?