言われて嬉しい言葉…
いろいろ、あるとは思うけれど、受け手によっては、責めになる。
子ども達と話していて、友達やお父さん、お母さん、先生などに言われて嬉しかった言葉は?という話題になったことがあります。
その時、結構、多かったのが、
「大丈夫?」
という言葉をかけてもらって、嬉しかった、という声です。
漢字にしてみると、わずか3文字の、当たり前の言葉。
でも、確かに、いい言葉です。
何か失敗したり、心配したりしている時、気にかけてもらえている、とわかるだけでも、嬉しいものです。
が、一方で、
「大丈夫?」
と聞いただけで、
「バカにされた!」
「放っておいてくれない!」
とケンカになってしまった、ということも、時々あります。
多くの場合、「大丈夫?」の言葉は、温かくて、関係を良くするいい潤滑油なのです。
が、時には、全くバカにしようなどと思ってもいないのに、バカにされた、などと、「責め」「恥の上塗り」というような捉え方をされて、トラブルになることもあるわけです。
以前、とある先生が、
「頑張れ!ということがプレッシャーになるなんて、思ってもいなかった」
とおっしゃっていたのをよく覚えています。
いつの時代も、若者の考えていることは、わからない、と大人は言うとは思いますが、言葉を発する人の気持ちと、受ける方の気持ちにズレがあると、トラブルになります。
特に、自分のことを責める癖のある人には、いわゆる温かい言葉は、逆に責めているように聞こえるようです。
なぜなら、終始、自分で自分を責めているからです。
自分で自分を責めるのが当たり前になっているので、他人の言葉も自分を責めているという前提なんですね。
ということで、一般的な温かい言葉でも、相手によっては、責めとみなすなんてことがあるんだな、と知っておく必要があります。
そういう予備知識を持っていれば、相手の拒絶反応や過剰反応の意味を理解できます。
お子さんが、このようなトラブルを抱えて帰宅した日は、相手の心持ちを一緒に想像してみることが大切です。
そんな時のヒントになれば、嬉しいです。