「学校で恥ずかしいから、全部個室化」…「大」問題ですね。
神奈川県の大和市では、市立小中学校の一部で、男子トイレの完全個室化をするという記事が神奈川新聞ニュースにありました。(こちら)
学校で、「大」をしにくい、という子どもの事情に配慮しての決定とのこと。
私は、びっくりしてしまいました。
確かに、学校での「大」問題は、大きい問題ではあるのですが、このような物理的な方法だけで解決するものではないでしょう。
トイレに、ある程度、長時間入っていれば、それだけでからかう人はいそうです。
実際、この記事によると、茅ヶ崎市でも取り組んだ事例があり、結局うまくいかなかったとの話も紹介されていました。
それはそうだろうな、と思います。
では、どうするか。
一つに、堂々と、「大」をする、ということがあります。
堂々としている人には、結構、からかいをしづらいものです。
とはいえ、それができないから、悩みになっているわけで、そんなことで悩みもしない、という人には、その切実さは、わかってもらえないでしょう。
さて、私の勤める学校には、1週間近くの臨海学校があります。
すると、「大」無しの生活など、ありえません。
しかも、低学年の時には、担任は、繰り返し、繰り返し、「大」の大切さを部屋で話します。
私も、毎日、毎日、寝る前に子ども達に、話したことがあります。
それでも、気にする子は、いるでしょう。
だとしても、担任が、全員の前で、宣言することには、意味があるものです。
「大」は、堂々と、「しなくてはいけない」んだ。
という枠組みを宣言します。
大和市でも、茅ヶ崎市でも、どこでも、ほとんどの学校で、そういう話はしていると思います。
が、それだけでは、なかなか伝わらない。
もう、「大」無しではいられない状況を設定してしまうのも、大きな解決方法です。