いつもと同じを壊す勇気。
非日常ばかり求めている方には、今日の記事は当てはまらないのですが、毎日をキチンと、正しく過ごそう、というマジメな方には、ちょっと肩の力を抜けるヒントになると思います。
いつもと同じことを淡々と積み重ねることは、本当に大切だと思います。
そういう日常の積み重ねを、飽きずに、懲りずに、続けられる平常心は、本当に価値があります。
だからこそ、「いつもと同じ」を壊す勇気が必要です。
表と裏は、セットです。
当たり前の日常が大切だからこそ、非日常も大切で、セットで大切ということです。
かつて、子ども達と新聞作りをしようという話になったことがあります。
そこで、取材として、学校の周りを歩いてみました。
もちろん、校長の許可も取り、職員会議にも通して、何の問題もないことです。
にもかかわらず、ある男の子が、
「ホントに学校を出ていいの?大丈夫なの?」
と、やけにビビってしまったのです。
他の子達は、ワイワイ、喜んでいたのです。
一人だけ、大丈夫?いいの?と、いつもと違うことをするのに、怯えてしまったのでした。
そこで、私は、
「大丈夫だよ〜校長先生も知ってるし、みんな、わかってるんだよ」
と、彼に話し、それで安心してくれて、無事に学校の周りを歩いて、「取材」をできました。
私の勤める学校では、当たり前のことを当たり前に積み重ねることを、とても重視しています。
ですから、いわゆるイベントごとは、とても少ないです。見栄えのいい(?)、ハデな(?)、わかりやすい(?)イベントはありません。
そういう意味では、彼のような子は、学校の大切にしていることを、よくわかっている子だと言えます。
が、いつもと違うことを避けすぎるのも、また課題になります。
そういう子には、時には、突然の変化を経験することで、心の幅が広がります。
ただし、本当に変化を恐れている時は、無理をさせてはいけません。余計に変化を避けるようになります。
何事も、ちょっとずつ、ですね。
かくいう私も、今日は一人の夕食だったので、「いつも」を変えて、ビールとおつまみを頼んでみました。
それだけのことです。
でも、新しい自分が育ちました。
ちょっと嬉しい夜です。