「ホント、素直じゃないね〜」
何度、言ったでしょうか。
あるいは、何度、心の中で叫んだでしょうか。
まあ、私の場合、心の中で叫ぶ方が、圧倒的に多いとは思います…
さて、先日、ある高学年の女の子と話した時のことです。
低学年の子が、うまく遊びに入れず、スネてしまったのを見て、声をかけようかどうしようか、迷っているんだ、というような話でした。
私は、
「あなたなら、どうしてほしい?」
と聞いてみました。すると、彼女は、
「私なら、一緒にやろうって、声をかけてほしいな」
と言いました。そこで、
「なら、声をかけてみれば?」
と言うと、早速、声をかけに行っていました。
そんな低学年想いの彼女ですが、実は、つい先日、何となく、手持ち無沙汰にしている彼女を見かけ、遊ぼうと言ったことがありました。その時、彼女は、
「いや、やらない!」
と私に言ったのでした。
まあ、私とは遊びたくなかったなら、本音が言えるということで、いいのでしょうが、彼女の本音はどこにあるのでしょうか。
私は、その言葉を無視して、持っていたボールを転がし、結局、キャッチボールを一緒にやりました。
「私なら、一緒にやろうって、声をかけてほしいな」
「いや、やらない!」
この矛盾する言葉を、同じようなシチュエーションで、ほとんど同時期に、言ってしまうのです。
自分が声をかけてあげることなら素直にできるのに、かけてもらうのは嫌なのですね。
本当は、声をかけてほしいというのに…
素直になるって、言うは易く行うは難し、ですね。
素直になれないことを、素直に認めることも必要かな、と私は思います。
「え?そうですか?私は、素直ですよ」
と、思われた方もいらっしゃるでしょう。
が、本当にそうでしょうか?
誰でも、どうしても素直になれないポイントの1つや2つ、あるのではないでしょうか?
そして、そういうポイントは、自分の自信のないポイントや、恥を感じているポイントだったりして、自分の地雷に気づけるヒントであるとも思います。
まあ、素直になれなくてもいいか、と丸ごと、気持ちを認めてしまうことの積み重ねが、素直になる勇気を生み出すのではないかと、私は思っています。