「これぐらいは、できていないと恥ずかしいよね」
そう言ったことのある方も多いかもしれません。
もし、あるなら、逆に、そう言われたこともあるのではないでしょうか。
せめて、これぐらいはできていないと、○○名人なんて、名乗れない。
成果も出していないのに、好きだなんて、恥ずかしくて言えない。
謙虚に見えて、もしかしたら、人より抜きん出ていたい、という欲求の表れかもしれません。
そして、何より、その思いが、行動を遠ざけます。
すると、永遠に「これぐらい」にならない、というわけです。
かつて、四年生の女の子が、
「セーラームーンになりたい」
と言ったことがあります。
これは、もちろん冗談です。
正確には、一年生ぐらいの頃に、そう言っていたのをからかわれて、また言ってみた、ということなんですね。
セーラームーンに憧れた彼女は、セーラームーンの何かに、自分のありたい姿を見出していたのでしょう。
友達はからかったとしても、お母さんだけは、深く関心を寄せてくださったら、子どもは幸せだなぁ、と思います。
実際、その時の様子を思い出してみると、からかっている子は、セーラームーンなんて幼いよ、というよりも、お前がセーラームーンみたいなことできるのかよ、という趣旨の方が強かったのです。
え?
あなた、どの口で、そんなこと言えるの?
子どもが、それぐらいでいてくれると、私はとても救われた気持ちになります。
子どもから学ぶことって、本当に多いです。