「まったく、素直じゃないなぁ〜」
私は、そう言わずにはいられませんでした。
ケンカが起きたと言われて、駆けつけた校庭の片隅で、
要は、遊ぶ約束をしていたのに、あの子、黙って行っちゃった!
皆さんも、経験がありませんか?
ご自身のことでも、お子さんのことでも、こういうことは、
このケース、
「約束したのに、ヒドいよ!」
とは言えたようです。
それで、ゴメンね、となり、じゃあ、
・謝り方に心がこもってない
・本当に悪いとは思ってない
・これで何回めだ
・いつもこうなる
などなど、
私自身、人付き合いが上手な方ではないので、
また、せっかくしていた約束を反故にされ、
そういう弱さが私にもあるなあ、と思います。
その上で、私には、ちょっと、しつこ過ぎないか?と感じました。
こういう時に、私が、怒っている彼女の肩を持ち過ぎれば、
怒っている彼女のケアは、絶対に必要です。
でも、それは、その時、その場ではありません。
その時は、むしろ、
「ちょっと怒りすぎではない?」
と、言ってあげることが必要だと私は感じたのです。
怒っている彼女は、
・私は軽く扱われているから、真剣に謝ってもらえない
・私はダメな子だから、傷つけても構わないと思われている
・私はずっとうまくやれなかったから、今までも、これからも、
そういう気持ちが心の中で、渦を巻いている…
だからこそ、私は、このケンカの場ではなく、日常の教室や、
実際、彼女には、びっくりするほどの集中力があります。
お〜と言ってしまうような絵を描きます。
話し合いで、素直に自分の非を認める心の強さもあります。
ケンカのケア、怒った後のケアは、
むしろ、何もない日常にこそ、必要なのではないでしょうか。