わらってあげることの大切さ
わらってもらえることのありがたみ
低学年を担任していた時の話です。
描き途中の絵が落ちているのを見つけ、
「誰の?」
と聞くと、近くにいた子どもたちは、
オレじゃない〜
ワタシじゃない〜
と言いました。
と思うと、誰かが絵を見て、笑いだし、つられて何人かが笑いました。
描き途中の絵を笑われて、自分だ、と言い出しづらくなるかな、とも思ったのですが、その時は、離れたところにいた、ある男の子が、
「あ、ぼくのだ!」
と言って、また、みんなで笑っていました。
落とした子は、笑ってもらって、嬉かったのですね。
おふざけの絵を描いていたようです。
が、もし、これが、マジメに描いている絵だったら、どうだったでしょうか…
絵を笑われたら、それは嫌だと思います。
でも、笑ってくれた方が、ありがたい、という子もいます。
何か落とし物をするぐらい、どうということはありません。
絵だって、下手くそなぐらいが、愛嬌があって、いいかもしれません。
クラスで起こる笑いを一緒に笑える子と、バカにされた!と怒る子がいます。
もちろん、日頃は笑いにできる子も、内容によっては、腹を立てたり、悲しんだりすることもあると思います。
笑いにできるか否かは、本人の自信の有無次第、ということのようです。
まぁ、落とし物ぐらいしたって、大したことはない。
まぁ、クラスでオナラぐらいしたって、笑える。
まぁ、算数のテストが悪くても、オレは大丈夫。
まぁ、修学旅行で風呂場にパンツを落としてきたって、思い出のネタになって嬉しいぐらいだ。
などなど…
笑いにできる幅が広がれば、広がるほど、自信の幅が広がります。
笑われて嫌だった時は、そう伝えることは大切。
その上で、
まぁ、いいか。
それぐらい、大したことない。
というように、心が広がるといいな、と思います。
結局、笑顔の多い人には、人も集まるのではないでしょうか。
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