心が揺れた時の対処法。
周りを見てみよう。揺れていない人や部分があるから。
ココロは振り子理論の続きです。
「共振」という現象があるそうです。
1本のヒモに吊るした同じ長さの振り子は、振れ幅、周波数が同じ。
自然と揺れ出してしまったり、止まったり、と反応する。
それをココロに置き換えてみると…
Aくんが怒り出すと、同じ振れ幅を持っているBくんも怒り出す。
もし、CくんやDくんも同じ振れ幅だとすると、そういうクラスは結構、大変。
でも、ここは冷静に。
たとえ、振れ幅の同じ子が多かったとしても、落ち着いて周りを見ると、実は、EくんやFくんやGくん、HちゃんやIちゃんやJちゃん…
他の大多数は揺れていない。
こういう揺れていない子の共振を増やすことが大事。
まず、揺れていない振り子に目を向ける。
そのことで、自分が落ち着いてくる。
すると、次第に振れていた振り子の動きも落ち着く。
その上で、Aくんなり、Bくんなりのケアをすればいい。
以前のクラスで、ある子にこんなことを言われたことがあります。
「アイツはいいなぁ〜いつも、先生に見てもらって〜」
アイツ、とは、勉強もできて、スポーツもできる。
私たち、教師からの信頼も厚く、みんなからも一目置かれるリーダーそのもの、のことではなかったんです。
はっきり言って、手のかかる子だったのです。
この言葉に、私は本当に驚きました。
そして、よくできる優等生やら、手のかかる子やら、要は目立つ子ばかりに目を向けてはいけない、ということを大切にするきっかけになりました。
お子さんのことで、気持ちが揺れた時、揺らす原因があったはずです。
しかも、それを気にすれば、するほど、余計に揺れてしまいがちです。
だからこそ、他のポイントを冷静に見ることが大切です。
そのことで、気持ちが落ち着きます。
すると、次第に、安心材料が目に入ってきます。
ぜひ振り子の共振を思い出し、揺れていない部分を意識するようにしてみてほしいな、と思います。
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