"YouTuber"が、子どもの夢になった記事から思う、子育てで具体的に、取り組むべきこと
何はともあれ、ネットの歩き方を家族で考えてほしい。
oricon styleに、「"YouTuber"は何故子ども達の"将来の夢"になったのか?」と題した記事が掲載されています。(こちら)
それによると…
<以下引用>
〜大阪府内のある小学校が「4年生男子の将来の夢」を調査した結果、第1位には不動の“サッカー選手”、2位に定番の“医者”、そして3位に“YouTuber(ユーチューバー)”がランクインしたことで大きな話題になっている。〜
<以上>
のだそうです。
最近は、子どもの人気"YouTuber"もいるとか。
実際、私が担任していたクラスの子ども達も、
「この動画、探してみようか?」
とか、
「こんな動画をアップしたいよね」
というような会話をしていたことを思い出しました。
oriconの記事にも触れられていましたが、私としても、「好きなこと」を大事にして、「楽しいこと」に挑戦していくことは、いいことだと思います。
なのに、心の中に、
「う〜ん…」
と、すっきりしないものが残るのは、なぜなのでしょう…
何だか、怪しいから?
まあ、そうかな…
が、私のように、現役教師でありながら、自分のライフワークとして、情報発信を続けているのも、同じと言えば、同じです。
私自身はYouTubeでの動画配信をしたことはありませんが、音声メッセージを録音して、毎週、日曜日に配信しています。
影響力、という点では、動画であるyouTubeの方が、はるかにあるでしょう。
どうせやるなら動画だって。
でも、なぜ、私がしないのか。
それは、まず、やり方がよくわからないのと、何かしら根拠のない不安があるから、というのが正直なところです。
顔も出し、実名も出し、職業も出し、勤務先も出して、
本を出し、ブログ記事も出している私。
なのに、YouTubeはできない。
そこには、大した意味も、根拠も無さそうです。
そう考えると、子ども達が動画の配信だからといって、これと言った「意識」をしないことは、「良いこと」と捉えてもいいように思います。
ただ、私としては、うっかり映り込んだ、ちょっとした名前や場所などをきっかけに、トラブルが起きたり、誰かに迷惑をかけてしまったりすることについて、ご家庭でしっかり考え、対応をすることは必要だと思います。
ネットがらみのことは、YouTubeに限らず、
「もう、私にはわからないから、子ども任せよ」
というのは、大いに危険があります。
学校でネットリテラシーについて学ぶようになった頃は、よく、こういう表現がなされていました。
「インターネットは、新宿の歌舞伎町と同じ。大人が何のケアもなく、子どもを一人で、歌舞伎町に行かせよう、という方は、いませんよね?」
「はい…わかっています。でも、どこまでチェックしていいのか、管理していいのか…」
そうですよね。
私も同感です。
そういう時は、もう直感です。
お子さんの作った動画なり、書き込みなりを見て、読んで、
「私は嫌だ」
と感じたら、率直に、そう伝えてみましょう。
そして、例えば、
「高校を卒業して、自分でアルバイトをして、通信料を自分で払うようになってから、自由にしてね」
などという対応もありますね。
YouTuberだの、稼ぎがあるだのないだの、そういうことよりも、この記事をきっかけに、ネット上の言動について、考えてみてはいかがでしょうか?
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