お子さんをほめてはいけない理由1 だって、当たり前のことなんだから、ほめる必要なんてない!

子どもを(人を?)ほめてはいけない理由 〜その1〜

 

なぜなら、その「ほめたいと思ったこと」がレアな状態だということを強めてしまうから。

当たり前のことなんだから、ほめる必要なんてない!

 

 

ほめて伸ばす…

 

大切なことのように思います。

が、私は大先輩に言われたことをきっかけに、違うんだ〜と思うようになりました。

 

十何年か前、私は大先輩の指導の下、初々しい若手教師をやっていました。

始業し、数日経った時、大先輩から、こう言われたのでした。

 

「青木先生は、私と違って、悪いことを見つけてグチグチ言わないのがいいわ。

目を向けている方向がいいと思う。でも、ほめすぎね。」

 

私は、目の向け方を認めてもらえたのに、ほめすぎだと言われた意味がわかりませんでした。

 

とまどっている私を前に、大先輩は話を続けました。

 

「だって、できるのが当たり前なんだから、一々、ほめる必要がないでしょ」

 

なるほど〜

 

と思いました。

当たり前のことを一々、ほめる必要はありません。

極端な例ではありますが、

 

「いやあ、よく1分間に15回も呼吸するね。すごいね!」

 

とか、

 

「さすが!まばたきのリズムがいいよ!」

 

などと、ほめることは、普通はありません。

 

なかなかない、レアなことだから、あえて「ほめる」必要があるんですね。

 

ということは、「ほめられた」ということは、そのいいこと、状態がレアだ、

ということを強める意味も持ってしまうわけです。

 

子どもに(人に)関心を持つことは大事。

そして、悪いところではなく、いいところに目を向けることも大事。

 

でも、「ほめる」ということは、度がすぎると、かえって「ダメな自分」、

「できない自分」を強調することにもなるようです。

 

お子さんが、できない、できない、と苦労していたこと、気になっていたことが、

やっとのことでできるようになった時、

 

「よかったね〜できたね〜」

 

というのは、むしろ必要なことでしょう。

 

生活に身近な、当たり前のことで考えてみてください。

 

・朝、お母さんに起こされずに起きてきた。

・明日の用意を一人でできた。

・家に帰ってきたら、すぐに着替えて、宿題を始めた。

 

そういう「当たり前」のことは、子どもにとっては、なかなかハードルの高いことでもあります。

が、いずれは自分でできるようになります。

そう確信するからこそ、一々、ほめないのです。

 

お子さんが何か「いいこと」をして、

 

「ほめてくれないの〜」

 

という顔で、お母さんの様子をうかがっているなら、

 

「だって、あなたならできて当然でしょ。当たり前のことを一々、ほめないわよ」

 

と言ってみましょう。(もちろん、嫌味ではなく)

 

その上で、

 

「でも、もちろん、見ていたよ」

 

と伝えてあげることも必要です。

お子さんが、突き放されたように思っても困りますから…

 

「ほめる」ことは、なかなか難しいです。

 

明日は、また違った観点から、「ほめる」ことの課題について考えてみたいと思います。

 

~~

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