お子さんは、嘘つきじゃない!
きちんと、本当の気持ちから言葉が出ている。
かつての話…
AくんとBくんがケンカをしたことがありました。
そこにCちゃんが間に入り、収めようとしてくれたのですが、どうもCちゃんは、Aくんの肩を持ったようです。
結局、私が間に入ることになりました。
ケンカなどのトラブルを自分たちで解決しようとするのは、とても大切なことだと思います。
とはいえ、この例のように、うまくいかないこともあります。
そして、そのこと自体も、貴重な経験になると私は思います。
が…
このあと、話が大きくなったのは、
Cちゃんのお母さんが心配して、面談にいらしたからです。
どうやら、Cちゃんのお宅で、この出来事の話が出た際、お母さんとしては、Cちゃんの言い分が信用できなかったようです。
どこまで本当で、どこまでウソかわからない…
とおっしゃっていました。
お母さんのお話を伺い、翌日、Aくん、Bくん、
Cちゃんの三人から、再度、話を聞いてみました。
すると、Cちゃんがお母さんに話したことに、ウソの出来事はなかったのですが、Aくんの肩を持つために、ずいぶん、Bくんのことを悪く言っていたんだな、ということがわかりました。
それも、子どものことだから、当たり前だと私は思いますが、お母さんとしては、我慢ならなかったようです。
ウソをつかれたショックというようなことではなく、何が本当のことか、いつも分からなくて、イライラする、というようなニュアンスのことをおっしゃっていました。
子どもに限らず、大人も、もちろん、私もそうですが、自分なりに伝えたいことがあると、どうしても誇張表現が入ったり、あえて言わない要素があったりしがちです。
事情聴取のようにはいきません。
特に子どもの言葉は、わかってほしいこととセットの話です。
そういう意味では、お子さんは自分に、いつも正直で、ウソなどついていないのです。
何かあった時は、
「その言葉の奥にある伝えたいことは?」
と、ちょっと考えてくださるだけで、ワンクッション置くことができます。つまり、子どもが肩の力を抜くことができます。
そこで、やっとその子のホンネを言うことができ、結局、お母さんもウソをついていないか、気を揉まずにすむのだと思います。
ぜひ、意識してみてください。
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