自分の考えを持てる子に育てたいなら、ちょっとしだ話題で、ロールプレイングしてみる。
いろいろな立場に立って、物事を考えてみる練習は、日々の日常会話でできると思います。
朝のテレビで、有名私立大学のサークルが、数十人の宴会を無断キャンセルし、キャンセルされた居酒屋の店員がツイッターでつぶやいたところ、それが大いに拡散し、サークルを批判する炎上騒ぎになったという話題が取り上げられていました。
そのテレビ番組での論調は、大学生への批判一色で、居酒屋については、被害者としての扱われ方でした。
私自身を含め、大学生の時代には、大なり小なり、騒いだり、迷惑をかけたりすることも多いものです。コメンテーターも、そういう自身の経験にも触れつつ、それにしても、ダメだ!ヒドい!という話に終始していました。
大学生だろうが、社会人だろうが、規約なり、ルールなりの有無にかかわらず、数人であっても当日のキャンセルは、お店に迷惑をかけることなのですから、どうしてもキャンセルせざるをえないなら、誠意を持って謝罪するのが当然だと思います。
決められたキャンセル料があったなら、支払う必要もありますね。
ですから、大学生側が責められるのは当然だと私は思います。
とはいえ、居酒屋店員の方も、大学名、サークル名を実名でつぶやくというのは、本当に望ましい対応だったのでしょうか?
そもそも、その店員のつぶやきは、居酒屋店の正式な意思表明なのでしょうか?
店員が腹いせにつぶやいたのか、店としての意思表明なのか、その辺りもはっきりしませんでした。
店側がサークルの誰かと連絡をどう取ろうとしてもできなかった、という説明がありましたから、店としてもそうせざるをえなかった、とも思えます。
難しい問題ですね…
テレビを眺め、そんなことを思いながら、こういうテーマでも、自分の考えをまとめる練習はできるな、と思いました。
「あなたがこっちの立場ならどうする?そっちの立場ならどうする?」
と、立場を変えて考える練習をすることで、教室などの日常でトラブルになった時に、自分の立場、相手の立場、第三者の立場、と視点を変えて考えることもできるようになります。
毎日の食卓がディベートになっても困りますが、自分たちとは少し離れた出来事を使って、立場によって見え方、捉え方が変わることを練習してみてはいかがでしょうか?
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