先生が見る夢。
意外と、うなされているんです!
そんなことを知るだけで、トラブル解決のきっかけになるかもしれませんよ。
今日は都内のほとんどの小学校で入学式、始業式がおこなわれました。
ランドセルを背負って、緊張しつつ、一生懸命歩いている姿に、涙を流された方もいらっしゃるでしょう。
また、始業式だった方は、新しい先生やクラスの友達を知り、喜んだり、悲しんだり、どんな表情でお子さんは帰宅されたでしょうか?
私自身もそうでしたし、多くの先輩や同僚からも聞くので、私のまわりだけではないと思うのですが、私達教師は、クラスがめちゃめちゃになってしまう夢を見るものです。
特に、新学期が近づくと、よく見る気がします。
子ども達が勝手なことを言ったり、やったりして、収拾がつかなくなっているのです。
あ~!
と思ったところで、目が覚めると、汗びっしょり。
そんな話をある方にしたことがあるのですが、その方は、とても驚いていました。
・それぐらい、仕事のこと、子どものことが頭から離れないんですね!
ということと、
・余裕で教室にいるように思っていたけど、実は不安になることもあるんですね!
という二つの意味で、驚いたのだそうです。
そうなんです。
先生という仕事は、好きでないとできないかもしれません。
もちろん、どんな仕事もそうだと思います。
新しく始まったこの一年間。
いろいろなこともあるでしょう。
先生の言動に、
「え?」
となったり、
「イラっ」
としたり、することもあるかもしれません。
が、私達教師も、同じように悩んで、冷や汗をかいているのです。
だから、多少のことがあっても、許してね、と言っているのではありません。
大切なお子さんをお預かりしているのですから、どんな出来事でも、長い目で見て、成長の糧になるよう、真剣に取り組むのは、当然のことです。
その上で、何か気持ちが煮詰まるような状況になった時は、気持ちを緩めるヒントとして、意外と、先生も悩んでいるのかもしれない、と想像してみてくださったら嬉しいです。
繰り返しですが、だから許してね、ではありません。
そういう心の隙間を作ることで、課題は解決に向かうことが多いと私は思うのです。
子ども同士のトラブルも、お互いが意固地になっている時は、一歩も引かず、気持ちばかりが昂ります。興奮して、罵詈雑言を投げつけ合うことにもなります。
そんな時に、何でもいいのですが、フッと心の隙間に風が吹くと、次のステージに進めます。
賢い子がクラスにいると、思わず笑ってしまうような失敗をしてくれることがあります。
そのことで、お互いが力を抜くことができるのです。
すると、相手の立場や気持ちを想像するゆとりが生じます。
先生も、クラスのことを気にして、うなされている…
そんなどうでもいいようなことも、もしかしたら、トラブルを乗り越える意外なヒントになるかもしれません。