3分間だけ、お子さんの横に座ってみませんか?

<週に三回、一日に三分間、お子さんの隣に座って見守る>

 

 

子どもの横で、黙って見守ることって、難しいです。

 私自身、ついつい、子どものやっていることに口出ししてしまって、嫌なムードになるんです…

 でも、なんで、週に三回なんですか?あと、一日に三分なんですか?

 それに、黙って見ていたら、何がいいんですか?

 黙って見てるなんて、字を雑に書いていいって認めたってことになりませんか?

 

今日は、こんなお母さんの声にお答えしたいと思います。

 

まず、

<週に三回、一日に三分>という「数」について

お答えします。

 

なぜ、三回、三分なのか…

 

答え。

特に明確な基準はありません。

 

「え…」

 

絶句してしまわれたらすみません。

 

実際のところ、なぜ、<週に三回、一日に三分>なのか、ということは、

何かの研究結果に基づいているわけではありません。

 

それは、私の勤める小学校での四十年にわたる実践経験としての数なのです。

 

なかなか他の学校にはない「個別」という時間があります。

「読み書きの時間」という言い方をすることもあります。

 

この「個別の時間」については、何かの機会に詳しい記事を書こうと思っていますので、簡単に概要だけをご説明しますと、

 

・子どもは、本来、楽しんで字を書いたり、文章を読んだりする。

・大人が、成果を要求するから嫌になってしまうのだ。

・しかも、子どもが読み書きの力を発揮するようになるまでには、個人的な発達の差がある。

・教師は、子どもがいずれ、大いに字を書き、スムーズに文章を読むようになることを確信して、楽しみに待っていることが重要。

 

という精神に基づいたものです。

具体的には、

 

・通常の国語教科書や岩波子どもの本などの子どもに与えるべきよい図書を写し書きし、音読する。

 

ということをします。

 

また、「それだけですか?」という心の声も聞こえてきましたが、今日は、<週に三回、一日に三分>ということについてのお話ですので、この話に戻りますと、低学年で取り組んでいる個別の時間が、週に三回なのです。

 

むさしの学園の低学年で取り組んでいる国語学習には、この「個別」の他に、通常の読解や文法を学ぶ時間と漢字を学ぶ時間があり、

これまでの経験から、

 

・「個別」…週に三時間

・「読解・文法」…週に三時間

・「漢字」…週に三時間

 

というカリキュラムになっています。そこで、週三回ということをご提案しました。

 

次に、一日に三分ということですが、これは、個別の授業の中で、一年生や二年生の前半などは、みっちりと子どもの音読を一人一人、教師が横について聞いていくのですが、これがだいたい、三分間ずつ

なのです。

 

つまり、私の勤める小学校の子どもたちは、みんな必ず、週に三回は、三分間、教師と一対一のマンツーマンの関係で関わってもらうことができるのです。

 

このことは、読み書きの力を向上させることに意味があると思いますが、私個人としては、

 

・子どもと教師の関係を築くことができる。

・子どもたち一人一人の特性に集中することができる。

・子どもたちが、「自分は見てもらっている」という安心感を持つ。

 

というような、学校生活を送る上での精神的基盤を築くという点で、非常に大きな意味があるような気がしています。

 

確かに、「たった三分」なのです。

しかし、三分間とはいえ、自分に集中してくれる時間があるというのは、子どもにとって大きな意味があると私は感じています。

 

いかがでしょうか?

お子さんの様子をご覧になっていますか?

 

もちろん、ご覧になっているでしょう。

わざわざ、このようなブログを見てくださっている方なのですから、教育に熱心で、真摯にお子さんに向かわれていることはよくわかります。

 

そして、熱心で、真摯であるからこそ、イライラされたり、悲しくなったりされることもあるのだと思います。

 

時には、少し肩の力を抜いて、ただ、お子さんの様子をご覧になってみませんか?

 

たかが三分間のことです。おかしな絵を描いていようと、少々、字が雑であろうと、静かに横に座って見ていると、今まで気づかなかったことが目に入ってくることもあります。

 

私自身、横に座って子どもたちの読みを聞いたり、書いている姿を見て

いると、ふと、

 

「あれ、スムーズに読めるようになったな。語彙力がついてきたな」

 

とか、

 

「おや、ずいぶん集中して書けるようになってきたな。書き始めるまで横に座っていれば、あとは集中が続くんだな」

 

というようなことに気づくことがあります。

すると、他でもない、私自身が安心して子どもと関われる材料が増えるのです。

 

このことは、あえて言葉にしなくとも、子どもたちに伝わっていくようです。

 

もちろん、言うべきことは言わなくてはいけません。

しかし、ともすると、「言い過ぎ」・「指示し過ぎ」になりがちなことを自戒しておきたいな、と私は思うのです。

 

「教え込むこと」と「見守って待つこと」のバランスを考えると、

 

<週に三回、一日に三分>

 

なのではないかな、と思います。

 

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