卒業式シーズンです。
卒業式は、学校行事の中で、最も格式のある行事。
身だしなみや洋服のプロトコールを意識させる機会にしたいものです。
私の勤める学校では、昨日(3/15)が卒業式でした。
今年、卒業した子どもたちが2年生の時、担任していたのですが、あの大震災直後に担任したので、よく記憶に残っているクラスです。
さて、卒業式は、学校行事の中で、最も格式のある行事です。
以前のことですが、卒業式となると、校長先生は、モーニングを着ていた記憶があります。
私の勤める学校は制服があり、礼拝もあるため、日常的にブレザーを着用するのですが、それでも、洋服のプロトコールを意識することは、そうありません。
卒業式のような機会こそ、正統な服装とはどんなものか、意識するきっかけにしたらいいな、と思います。
私は、自分が担任していたクラスが卒業する時と、それ以外とで、着るスーツやネクタイ、ベストなどを変えています。
いくら卒業式が格式高いとはいえ、みんながみんな、服装のグレードを上げてしまっては、誰のための式かわかりません。あくまで、主役は子ども達、もちろん、卒業生たちです。
決められた業を全て終えて、次の場に巣立っていく卒業式は、ファッションショーではありません。
ちょっとしたことでいいと思うのです。
いつものスニーカーを、ちょっとお固い雰囲気のものにする、ということでも十分だと思います。
日頃、お気に入りのスニーカーが赤や青や黄色などの、子どもらしい色味なら、濃い青や黒を中心とした色味のものにするなど、そういうことでも、卒業生への敬意を表すことができます。
私の場合は、自分が担任したことのあるクラスの場合は、結婚式の時に仕立てた紺のスリーピースを着ています。生地に光沢はなく、パッと見の派手さはありませんが、ボタンは1つだけで、ジャケットの前身頃の裾は、大きく、丸くカットしたカッタウェイフロントです。
6年生の担任や校長を立てて、黒は着ません。
やはり、私は自分の立場、分というものも大事だと思いますので、担任していないクラスなら、無地の紺スーツを着ることが多いです。
昨日、私は子ども達に、服装のプロトコールについて、自分の服装に込めた思いについて話しました。
今までのクラスでも、折に触れて話してきたのですが、いつも子ども達は興味を持って聞いてくれます。今年は洋服好きの女の子がいるので、細かいこだわりの1つ1つを感心してくれて、嬉しいひと時でもありました。
子どもは元気に動き回ることが一番です。
ですから、私の勤める学校では、制服で登下校しますが、登校後、すぐに体操着に着替えてしまいます。服装の汚れを気にしていては、校庭で走り回れませんし、授業の前後にいちいち着替える時間がもったいないのです。
そんな子ども達ですが、年に一度でいいと思います。
服装のルールやマナー、文化を知り、ちょっとした意識をする経験は、大人になった時、役に立つように思います。