本来の自分をさらけ出せる安心感があれば、グローバル企業でも活躍できる!?
だったら、子どもの最も身近な大人であるお母さんが、本来の自分をさらけ出すことができたなら、お子さんもできることになります!
先日、「グーグルが突きとめた!社員の『生産性』を高める唯一の方法はこうだ」と題した記事をインターネットで読みました。(出典はこちら)
超有名企業で、誰でも毎日のようにお世話になっている、巨大グローバル企業のグーグル社で、生産性の高いチームと低いチームの違いについて研究を行い、その要因を突きとめた、という記事です。
詳細は、上記の出典をお読みくださるとありがたいのですが、記事の結論は、
「本来の自分をさらけ出せる心理的安全性こそが、生産性を高める」
ということでした。
私は、この記事を読んで、本当にそうだな、と思いました。
これが小学校や中学校の教室の話ではないのです。
あのグローバル企業の話なのです。
いわゆるエリートや、独創性のあるプロの集団というイメージの企業。
それでも、結局は、
「本来の自分をさらけ出しあえるかどうか」
だけが、キーだったのです。
さて、それぐらい「本来の自分」に重要性があるのはわかりました。
だからと言って、簡単にさらけ出すことができるものではありません。
どうすればいいのでしょうか…
結局、身近な大人が、先に「本来の自分をさらけ出している」ということになるのでしょう。
つまり、お母さんであり、お父さんであり、おじいちゃんやおばあちゃんであり、そして、我々、教師たちです。
子どもは、私が本音で語っているか、通り一遍のきれいごとで済まそうとしているのか、一瞬で見抜きます。
ですから、実は、「本来の自分」は、もうバレている、とも言えます。
ならば…
なんのことはない。
今のままでいいんですね。
私は担任として、大切なお子さんをお預かりしています。
いろいろな意味での生命をお預かりしている、責任ある立場です。
当然、クラスで起こることのすべてに責任を負っています。
ところが、その責任を意識しすぎるあまり、「理想の教師」であろうとすると、結局、「ウソ」が滲み出てきます。
そういうものに、子どもはとても敏感です。
上述の記事でも、「本来の自分」と「仕事用の別の人格」を作り出すことの是非を検討していますが、子ども達の世界でも、このテーマは非常に重要です。
4年生ぐらいにもなれば、
「これは、学校用の自分、塾での自分やお家での自分は違うよ」
というようなことは、自覚しているものです。
ちょっと大人な子なら、
「あ、モード間違えた〜」
なんて、言ったりしますよね。
社会常識として、相手や場をわきまえた言動は重要ではありますが、家庭・学校のような自分の基礎となる場において、「本来の自分」と「場に応じた別の人格」を使い分ける癖をつけるのは、いずれ、問題を、特に心理的な問題を生じさせることになるのが心配です。
そう考えると、お母さんが安心して、「本来の自分」を出していることは、長い人生を見通した上で、とても重要なことだと思います。
どうぞ、安心して、ワガママで、理不尽に過ごしていただきたいと思います。